30日の日経平均株価は、欧米株高で前半は買い進んだが、次第に模様眺めに推移して上げ幅を縮めて、前日比9円09銭高の1万5575円92銭と小幅に4日続伸した。為替は1ドル=102円台半ばの小動きで円安に推移したが、株式相場への影響は限定的だった。東証1部の出来高は21億2956万株、売買代金は2兆2611億円。騰落銘柄数は値上がり861銘柄、値下がり968銘柄、変わらず138銘柄だった。市場は、23日の終値(1万6238円35銭)から24日の安値(1万4864円01銭)の下げ幅の半値戻し(1万5510円程度)を達成したことから、やれやれの売りに上値を抑えられる格好となったと恨めしいようだ。
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、手がかり材料に乏しい中、全般は1ドル=102円台後半でレンジ圏での取引となった。午後5時現在は1ドル=102円69~70銭と前日比26銭のドル安・円高だった。ドル円はオセアニア時間、一時103円台に上昇したが定着できず、東京時間早朝には102円80銭台へと値を戻した。日経平均株価は堅調で始まったが、ドル円への影響は限定的で伸び悩んだ。実需による月末の売り買い水準が伯仲していたため、仲値以降も大きな値動きは見せなかった。午後に入り、株価が上げ幅を縮小すると、ドル円も連動する形で102円半ばまで下げた。終盤は欧州勢の買いが入り、102円台後半での取引となった。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた当事者間の対話がスムーズに進んでいないことで、市場の不安感が拭い去られておらず、積極的にポジションはとりにくいようだ。今夜には、最近になって積極的な利上げ路線を変更したブラード米セントルイス連銀総裁の講演が予定されているが、従来通りタカ派的な発言が出れば、ドル円は買われる材料になるとやや期待を持たせた。
今日値を上げたのは三菱重工が3%台、IHIが2%台、コマツとホンダが1%未満と重工系が好調のようだ。逆にトヨタは1%台の下落、三菱UFJ、パナソニックが1%未満と小幅な下落だった。英国のEU離脱の影響についてはいろいろ言われるが、現時点では具体的なものはなくこれからどうなるかと言うところだろう。そうなると投資家としては先が読めずにかなかな買いにくいところがあるだろう。離脱交渉が始まらないと何とも言えないだろうし、英国自体が今のままで残るのかどうかも不透明だ。
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