先日の卒業検定で60台の方が大型二輪の検定に合格された。ハーレーに乗りたいとのこと、結構なことだと思う。「883かXL辺りに乗りたいんですが、乗れるでしょうか」と言うので、「車両重量で250キロほどだから余裕でしょう。足つきもいいし、・・。」と言うと、「じゃあ、さっそく注文してきます」と喜んで帰って行った。


また、70代の方も普通二輪の小型AT限定に合格された。この方は一本橋を3.2秒で駆け抜けた豪の者だ。いくら落ちるのが怖いと言ってもあの一本橋を3秒で駆け抜けると言うのもなかなか難しいと思う。ステアリングの向きがちょっと違えばそのまま飛び出してしまう。


以前、4回一本橋で落ちた教習生が5回目に5秒で駆け抜けた時に、見ていた者から、「おお、は、速い」と声が上がったが、今回は全員が無言だった。あまりの速さに声も出なかったのだろう。


その方が、「どうしてもクラッチ付きのバイクに乗りたいので限定解除を受けたいが、受けてもらえますか」と言う。「バイクは年齢じゃありません。気力と度胸です。いつでもどうぞ」と言うと我が意を得たりと言うように微笑んでいた。心の中では、『もうやめた方がいいんじゃねえの』とは思ったが、そうも言えないので、その旨を二輪の主任に話したら、「またいい加減なことを言って、・・。自分で面倒見てやってくださいよ」と怒られてしまった。


ただ、実際は60代の後半の方で普通二輪以上の検定に合格した人はいない。先日も、60代後半の方が、「指導方法が悪い」と退校された。まことに申し訳ないことではあるが、それだけではないようにも思うが、・・。


バイクと言う乗り物は四輪とは違い、体を使って操る乗り物なので反射神経やバランス感覚と言うのが必要になる。他人のことは言えないが、やはり年齢を重ねるとそうした運動神経と言うのは衰えるのだろう。それでもクラッチ付きのバイクに乗ると認知症予防になると言うし(ヤマハが科学的に証明したようだ)、バイクを操っていれば体力の維持にもつながるだろうから、無理をしなければいいことだと思う。ぜひ頑張って大型二輪免許に挑戦していただきたい。


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