教習所に60代の方が大型二輪免許の教習を受けに来た。なぜ今更大型二輪かと言うと、「どうしてもハーレーに乗りたい」と言うのがその理由だそうだ。以前、60代の方が普通二輪免許を取りに来たが、狭路走行で転倒してけがをされ、断念したことがある。


60代の方の二輪教習はたまにあるが、ほとんどは普通二輪小型AT限定などで大型二輪と言うのは初めてだ。教務の方も受けるかどうか考えたらしいが、受けたいと言う意志が固いので受けることにしたと言う。


今は教習所で大型二輪免許が取れるので以前のように狭き門ではなくなったが、それでも大型二輪と言うのはなかなか難しいところがある。小さいバイクにいくら乗っても大きいバイクに乗れるわけではない。大型二輪と言うのはやはり重厚長大と言うか、挙動もなかなか重々しい独特のものがある。


公道や高速で走るにはさほどの違いはないだろうが、教習所の狭いバランスコースやスラローム、一本橋などは400でできたからと言ってすぐに大型二輪でできるわけではない。あの重量感とどっしりとした動きに慣れるまではなかなか時間がかかる。すぐに慣れる人もいればかなり時間がかかる人もいる。総じて年齢の若い男性が早いが、やはり個人差がある。


その方と話す機会があったが、やはりご本人も気にされているようだった。「大丈夫でしょうか」と言うので、「年齢は関係ありません。要はどれだけバイクに乗りたいか、それに尽きます」と言うと安心したように微笑んでいた。


バイクは趣味の世界のものなのでどれだけバイクに乗りたいかと言う気持ちは大事だと思う。二輪の教習を受けに来る人はみんな、「免許が取れたらあのバイクに乗りたい。このバイクに乗りたい」と希望をふくらませている。これは四輪とはかなり違う。でもやっぱり、ちょっと、「大丈夫かな」とは思う。無事に免許を取ってハーレーに乗れるといいのだが、・・。


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