岸田文雄外相は10日の記者会見で、中国海軍艦による尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域侵入をめぐり、中国政府が尖閣諸島を「中国固有の領土で、自国の管轄海域を航行するのは合法だ」とコメントしたことに対し、「中国側の独自の主張は全く受け入れられない」と非難した。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官も記者会見で「尖閣諸島は歴史的、国際法上、わが国固有の領土であり、領土、領海、領空を断固として守り抜く。その考えのもとに毅然(きぜん)と冷静に対処していく」と強調した。
菅氏は、米国が尖閣諸島を日米安全保障条約の適用地域としていることを指摘した上で、「米国をはじめとする国際社会と緊密に連携し、緊張を一方的に高める行為を行わないように強く求めていく」と述べ、中国側に自制を要求していく考えを改めて示した。
また、対潜水艦戦などを想定した日米印の海上共同訓練マラバールが10日に始まったことについては「海上自衛隊の参加は戦術技量の向上、米国とインドとの協力強化を目的とするもので、特定の地域、国を念頭に置いたものではない」と説明した。
日本政府は、9日夜に開いた国家安全保障会議(NSC)関係閣僚会合での協議などを踏まえ、引き続き情報収集と分析を進める。さらに偶発的な衝突を回避する日中間の「海空連絡メカニズム」について早期の運用開始に向けて協議入りを呼び掛けていく方針だ。
最近は日本もかなり強気だなあ。昔はすぐに引いてしまって付け込まれていたのに、・・。でも、外交は弱みを見せたら付け込まれるだけだからこれでいいのだろう。日米印共同演習は対中国包囲網形成の一環だろうが、こういう言い方も外交手法の一つだろう。尖閣諸島は領土でもめている地域で日本が唯一実効支配するところなのでそれを失わないようしっかりとした対応が必要だろう。でも尖閣諸島って嘉穂の警備部隊だけが報道されるが、その外側では海空にわたり自衛隊が控えているんだなあ。
日本ブログ村へ(↓)