10日の日経平均株価は、先物が売られたことや週末要因による手控え、そして原油先物の軟調などマイナス材料で売られ、前日比67円05銭安の1万6601円36銭と続落した。なお、きょう算出の日経平均先物・オプション6月限のSQ(特別清算指数)値は1万6639円11銭。東証1部の出来高は22億721万株、売買代金は2兆4548億円。騰落銘柄数は値上がり615銘柄、値下がり1182銘柄、変わらず161銘柄。市場は、SQ値が上で決まり、近くには25日・75日線などが横たわっており、まずはこのゾーンを超えてこないと戻りは厳しい。23日に実施される英国のEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票に向け、イベント通過待ちの状態であり、当面は個別株の局地戦になろうと大きな動きはないという予想のようだ。


10日の東京外国為替市場のドル円相場は、大きな材料に欠け、全般は1ドル=107円台前半を中心とした狭いレンジ圏内で推移した後、終盤は欧州株安などから106円台後半に値を下げた。午後5時現在は、106円85~86銭と前日比50銭のドル高・円安だった。始まり、107円前後で推移したドル円は、仲値前後に五・十日による輸入企業の買いにより107円20銭台に水準を上げた。正午前はやや緩み、午後は日経平均株価の下落を眺めて107円前後に下押した。終盤は英国のEU離脱懸念が意識され、欧州株安や時間外取引での米金利低下から、一時106円60銭台に沈んだ。来週にFOMCや日銀政策決定会合を控え、全体的に方向感のない展開となった。イベント前とあって、米利上げ観測が後退した中でも大きく売られることはなかった。FOMC前までは方向感が出づらいだろうと言う。


今日は上げ下げ入り混じっている。一番上げたのはIHIで2%台前半、トヨタ、三菱UFJは1%未満の小幅な上げ、一方下落の筆頭はコマツ、パナソニックで1%台の下落、ホンダ、三菱重工は1%未満の小幅な下落だった。当面は個別銘柄物色となると言うが、しばらくは相場も膠着状態だろうか。


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