8日の日経平均株価は、昼頃から円高が伸び渋り、同時に先物が下げ渋ったことからプラス圏へ復活し、中国貿易統計も予想以上に良かったことなどが追い風となり、前日比155円47銭高の1万6830円92銭と続伸し、高値で引けた。終値での1万6800円台は1日(1万6955円73銭)以来、5営業日ぶりの高値水準となる。東証1部の出来高は16億6613万株、売買代金は1兆8207億円。騰落銘柄数は値上がり1248銘柄、値下がり557銘柄、変わらず151銘柄。市場は、中国貿易統計で輸入額が市場予想ほど悪化せず、一旦円安方向に傾き、相場の支えになったようだ。来週の日銀金融政策決定会合に対する期待感が高まり、しっかりした展開になるのではないかと期待をにじませた。
8日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の値動きに追随して売り買いが交錯した。終盤は欧州株安を眺めてじり安となった。午後5時現在は、1ドル=106円97~98銭と前日比76銭のドル安・円高だった。始まり、107円30銭前後で推移したドル円は、株価の軟調を眺めて調整売りが強まり、午前中に一時106円70銭前後まで下落した。午後に入って株価が前日終値に比べてプラス圏に浮上すると、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、107円30銭近くに上昇、一旦106円台に緩む場面も見られたが、株価が大引けに向けて徐々に上げ幅を広げるとドル円も107円20銭前後に水準を上げた。終盤は欧州株が軟調に始まったことから、売り優勢となった。市場では米国の早期利上げ観測が後退しており、ドル円の上値は重いが、6月利上げはないとの認識が投資家の間に広まり、利上げが見込まれる時期が遠のいたことで、リスクオンのムードにつながっているようで、106円台後半では買い戻しが入りやすい。14、15両日のFOMCや23日の英EU離脱国民投票までは大きな取引材料がなく、市場関係者からは、ドル円はしばらく106~107円台のレンジ圏での値動きとなると言う。
今日はマイナス圏から切り返したが、もっとも値を上げたのはパナソニックで3%後半まで上げている。IHIと三菱UFJも堅調で2%台の上昇、コマツは1%台後半、その他、トヨタ、ホンダ、三菱重工は1%未満だった。このところ1万7千円を挟んだ攻防が続いているが、当分はこのレベルだろう。ドルが110円を超えてくれるといいのだが、ドルも107円の攻防とか、相場も閉塞感がある。
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