計数十発発射

十勝管内鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で23日、北部方面後方支援隊(恵庭)が空包を撃ち合う想定の訓練中に実弾が発射され、隊員2人が軽傷を負った事故で、隊員には全て実弾が手渡されていた可能性の高いことが24日、北部方面総監部(札幌)への取材で分かった。実弾を撃った隊員は複数おり、計数十発が発射されたことも判明した。総監部は実弾が渡された経緯などを調べている。


演習場外にも着弾か

陸上幕僚監部広報室によると、陸自で空包を撃つ訓練中に実弾を発射したのは初めて。総監部によると、23日の訓練に参加したのは後方支援隊に所属する第310輸送中隊(札幌)の31人。演習場内の道路を走る車両が途中で襲撃されたという想定で、89式小銃(口径5・56ミリ)で空包を撃ち合う訓練だったが、二手に分かれて銃を撃った際、双方から実弾が発射されたという。

 
実弾の行方は不明で、総監部は演習場の外に着弾した可能性もあるとみて、確認を急いでいる。

 
空包を使った訓練の場合、火薬の飛散を防ぐなどの目的で、小銃の銃口部分に「アダプター」という金属製部品を装着し、20メートル以上離れたところから撃つという。

 
2人のけがはかすり傷で、実弾ではなく、破裂したアダプターが当たった可能性もある。


容易に見分けが付くはず
 
訓練に使用する弾は、直前に責任者が確認した上で、隊員に手渡すことになっているという。「実弾と空包は形状が異なるため、容易に見分けが付く」(総監部)とされ、手渡す時点または小銃に装填(そうてん)する時点で気付くことは可能だったとみられる。

 
総監部は訓練に参加した隊員に事情を聴くなどし、詳細な事実関係を調べている。

 
北部方面後方支援隊長の秋山賢司1等陸佐は「国民の生命、財産を守るべき自衛官がこのような事案を起こし、大変申し訳ない。原因を速やかに調査し、再発防止に努めていく」とのコメントを出した。


陸自同士で戦闘か。いったい何がどうなっているのか。実弾と空包では一目瞭然だろう。お互いに撃ち合ったと言うが、誰にも当たらなくてよかった、・・・と喜んでいいのか。しかし、よく分からんなあ。弾薬の管理使用は世界一厳しい自衛隊が、何でそんなことになったのか、・・。


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