納入は2016年度内を予定
 
川崎重工業は岐阜工場(岐阜県各務原市)で、防衛省向け次期輸送機「C2=写真」の量産初号機の初飛行に成功した。17日11時28分に航空自衛隊岐阜基地を離陸し、自衛隊の試験空域で機体システムの作動確認を実施した。川重は防衛省からC2の主担当企業に指名され、現在8機の量産契約を締結。2016年度3機、17年度2機、18年度3機を納入する計画だ。

 
川重は11年度にC2の量産初回契約を受注した。量産機の設計・製造作業を進め、12年度から量産初号機の製造を始めた。初飛行は操縦士2人、フライトエンジニア1人、試験員13人の計15人で実施。おおむね1万―2万フィートの飛行高度で、約3時間飛行した。

 
C2は現行輸送機C1の後継機で、全長43・9メートル×全幅44・4メートル×全高14・2メートル。C1に比べ4倍近い約30トンの貨物を搭載可能で、航続距離も約4倍の約6500キロメートルに伸びる。防衛省が固定翼機哨戒機「P1」とともに、01年度から2機種同時に開発している。

 
エンジンは米GE製CF6-80C2を2基搭載し、スラストリバーサーを用いた自力後進にも対応する。


コックピットにはヘッドアップディスプレー(HUD)を装備し、フライバイワイヤによる操縦システムを採用した。川崎重工は2011年度に量産初回契約を受注。量産機の設計や製造を進めてきた。初号機納入は2016年度内を予定している。

 
2001年度から同時開発を進めている海上自衛隊の固定翼哨戒機P1は、2012年9月25日に量産初号機が初飛行に成功し、2013年3月26日に防衛省へ納入している。


ずい分長く足止めを食ったと思ったら2年遅れとのこと、それほどでもなかったようだ。輸送機など筒を作って翼をつければいいのかと思ったら強度などなかなか難しい問題があるようだ。A400Mも機体・エンジンともに新規開発で予算超過や重量超過で大分つまづいているようだ。輸送機だからと言ってバカにはできない。そう言えばMRJもずい分と遅れた。この機体が就役したら自衛隊の輸送力も飛躍的に向上するだろう。でもまたすぐに能力不足でもっと大型ということになるのだろうか。しかし、日本も戦闘機以外にも哨戒機、輸送機、練習機などなんでも国産できるのだからそれはそれで大したものだ。


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