12日の日経平均株価は、米株安や円高不安で前半はマイナスだったが、後半は円安傾向が好感されて買いが先行し、前日比67円33銭高の1万6646円34銭と4日続伸し、取引を終えた。東証1部の出来高は20億6771万株、売買代金は2兆1713億円。騰落銘柄数は値上がり898銘柄、値下がり925銘柄、変わらず128銘柄だった。衆議院で日銀のマイナス金利政策に理解を示しているとされる政井貴子・新生銀行執行役員が日銀審議委員に就任する人事案が可決されたと報じられると、緩和策への期待からドル・円が円安方向に向かい、市場では、輸出関連株への買い戻しにつながったようだとの声もあったようだ。


12日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の切り返しを眺めてじり高となった。終盤はやや水準を下げる場面もあったが、ほぼこの日の高値圏で推移した。午後5時現在は、1ドル=108円93~94銭と前日比33銭のドル高・円安だった。始まりは、108円50銭前後で取引された。株価が軟調に始まり、仲値前に108円20銭前後に下落。その後は株価が下げ渋るとじり高となり、正午前後に108円50銭台を回復した。株価が大引けに向けてプラス圏に浮上するとドル円も買いが続き、午後3時すぎに109円近辺を付けた。その後売り戻しが出てやや軟化し、108円80~90銭前後で売り買いが交錯したが、終盤は高値圏となる108円90銭台で取引された。ドル円は109円近くまで買われたが、新興国通貨の弱さを受けたドル買いが波及したという見方もあり、上値を追う動きとはなっていない。むしろ、リスクオフムードの中でドルが買われたため目先は円買いに振れる可能性があると警戒感もあるようだ。


今期の大幅減益を予想したトヨタは、何とか踏ん張って1%半ばの下落、28年度比40%の減益予想とか。ホンダとパナソニックは1%未満の下落、逆にIHIは6%後半の上昇、三菱重工も3%台前半の上昇と重工系は元気なようだ。三菱UFJとコマツはそれぞれ1%未満の上昇と控えめで終わっている。


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