11日の日経平均株価は、始まりは急騰したが、その後はドル安傾向で先物への売りも出てプラスマイナスを行ったり来たりの体たらくの結果、前日比13円82銭高の1万6579円01銭と小幅ながら3日続伸した。それでも、新規の手掛かり材料に乏しく、今日引け後にトヨタの決算を控えていることもあり、全般は様子見気分が強まった。東証1部の出来高は21億2864万株、売買代金は2兆1875億円。騰落銘柄数は値上がり899銘柄、値下がり925銘柄、変わらず127銘柄。市場は、累積出来高の多い1万7000円近辺は壁になりやすく、上値は買い辛い。ここ2-3カ月の相場レンジのほぼ中心線であり、居心地の良い水準に映るが、上にも下にも仕掛け難いとも言えるとやや気落ち気味のようだ。
11日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の軟調を眺めて売り優勢で推移した。終盤もやや水準を切り下げている。午後5時現在は、1ドル=108円60~61銭と前日比28銭のドル安・円高だった。始まり、109円30銭前後で取引されたドル円は午前中は株価の急速な上げ幅縮小を受けてドル売りが優勢となり、108円60銭前後に急落。昼以降は108円90銭近辺まで持ち直したものの株価が大引けに向け伸び悩むと再び水準を切り下げ、終盤にかけてもやや弱含む展開となっている。早朝からほぼ下げ基調の展開となったが、足元の外部環境が良くない上、米金利が上がり難いなど下向きの材料も目立つようで、市場には依然として下値警戒感がくすぶっている。こうした中、しばらく様子見ムードが続き、13日の米小売売上高などが材料視されるのではないかと先読みも難しいようだ。
今日値上がりしたのは2銘柄、IHIは2%台前半をつけた。もう一つはパナソニックだが、こちらは1%未満の小幅な伸びだった。その他、トヨタ、ホンダ、三菱重工、三菱UFJ,コマツはすべて1%未満の小幅な下げだった。やはりドルがカギとなっているようでドルが素直に上げてくれれば株価も伸びるのだが、為替にしても株価にしても投資家には疑心暗鬼があるようで相場を素直に見れないようだ。
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