現職米大統領で初となるバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の広島訪問について、ホワイトハウス(White House)は、1945年の原爆投下への謝罪を意味するものにはならないと強調している。


ジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)米大統領報道官は10日、オバマ大統領が主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席後の5月27日に、安倍晋三(Shinzo Abe)首相と共に広島を訪問すると発表した。

 
ホワイトハウスは、同大統領の広島訪問を、「核兵器のない世界の平和と安全の追求」に向けた米国の取り組みを強調するものとしている。

 
ベン・ローズ(Ben Rhodes)大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は、オバマ大統領は広島市の平和記念公園(Peace Memorial Park)を訪問し、「その場所とそこで起きた出来事の意義についての思いを表明するだろう」と述べた。

 
一部からは、オバマ氏の広島訪問が70年前の原爆投下への謝罪とみられることを懸念する声も上がっているが、ホワイトハウスは、広島訪問は謝罪ではないと強調。ローズ副補佐官は、「大統領は、第2次世界大戦(World War II)末期の原爆使用の決定を再考するわけではなく、われわれが共有する未来に焦点を絞った前向きな展望を描く予定だ」と語った。


太平洋戦争当時、米国は開発した原爆の威力を確かめるために実際に使用することを検討した。相手はドイツと日本、しかし、ドイツは米国内のドイツ系移民の反発が予想された。ナチスさえ除けばドイツは兄弟のような国だったが、極東の無闇に好戦的で危ない黄色いサルの国なら使用しても反発は起きないだろうと目標の選別を始めた(欧米人が有色人種を人間と認めたのは1960年代の後半から)。


京都も候補の一つだったが、天皇にゆかりの深い場所を破壊すると日本の更なる抵抗を招くかもしれないと言うことで除かれた。米国は京都の文化財を保護したわけではなく京都が激しい空襲を受けなかったのは原爆投下候補地に入っていたことと、たまたま大きな軍事目標がなかったからだ。


戦争に正義も理性もない。勝った方が正義で負けた方はその正義を全て受け入れるしかない。戦争中の行為について一々謝罪していたら切りがない。足元を見られてつけ込まれるだけだ。米国大統領が始めて広島を訪問するに際して米国が最も気を使うのは、それが、「謝罪」と認識されることだろう。謝罪とはその行為が誤っていたことを認めることになる。国民の血で購った勝者の権利を捨てるなどとんでもないと、・・・。


米国では日本を屈服させるのに原爆の投下は効果があった。100万の米国人の命が救われたと信じている人が半数もいる。在郷軍人会などは、「原爆投下を謝罪などとんでもない」と言い切っている。外交や政治の世界では個人の正義や良心など何の意味もない。そんなものに意味を見出そうとするのは言われれば謝ってつけ込まれている日本だけだ。静かに黙って見ていれば良い。被爆地の当時の惨状の記録を見れば普通の人間なら心を動かされるだろうから、・・。余計なことを言ってはいけない。


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