9日の日経平均株価は、ドル高傾向が買いを誘って値を上げ、前週末比109円31銭高の1万6216円03銭と7営業日ぶりに反発。終値での1万6200円台は4月28日(1万6666円05銭)以来の高値水準となる。東証1部の売買代金は1兆7317億円と今年最低、出来高は17億1849万株。騰落銘柄数は値上がり1283銘柄、値下がり567銘柄、変わらず101銘柄。市場は、商いが少ないなか、決算絡みの個別株物色や循環物色で後場は堅調な足どりだ。前週2日、6日に下ヒゲの陰線を引いたが、いずれも終値で1万6000円台を保った。足元の為替も安定化し、相場は落ち着きつつあるようだと安堵を見せている。
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の堅調を眺めて買い優勢となった。終盤は売り買いが交錯した。午後5時現在は、1ドル=107円63~65銭と前週末比69銭のドル高・円安だった。始まりは、オセアニア時間から買い優勢のドル高で、株価が堅調となる中、連休明けに伴って実需の買いも入り、仲値前後は107円60銭台に上伸。正午前後は株価の伸び悩みを嫌気して107円30銭前後まで下落した。株価が大引けにかけて再び騰勢を強めると、ドル円も改めて買い戻される展開。終盤に107円70銭前後を付けた後は、利益確定売りで上げ一服となった。市場関係者は、連休中に欧米市場で105円を付けた後の買い戻しが続いたと一安心のようだ。先週末に発表された4月の米雇用統計は非農業部門就業数は低調だったものの、平均時給が底堅かったことから、6月の米利上げの可能性を残す数字だったと言い、今後発表される米経済指標が注視されている。
今日は三菱重工が5%台前半と大きく値を上げた。IHIも4%近く上げている。三菱重工は収益が回復したようだ。トヨタ、ホンダは1%台、三菱UFJとコマツは1%未満、パナソニックは1%未満の小幅な下落だった。為替がやや落ち着いて来たが、日銀の政策決定が為替にそれほど大きな影響を与えるのか疑問ではある。何かしらの仕掛けがあったようにも思うが、どうなんだろう。
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