自民党の高村正彦副総裁と民進党の岡田克也代表が5月3日放送のNHKの憲法記念日特集番組で、憲法改正を目指す安倍晋三首相の姿勢をめぐり言い争う場面があった。

 
岡田氏は安倍政権での憲法改正には応じられないと強調。首相が民進党などを無責任だと批判しているなどと指摘し、「与野党で話し合い、合意形成を目指すという大きな流れが変わってしまった。最大の理由は安倍首相の態度だ」と語気を強めた。

 
これに対して高村氏は、憲法改正を発議する権限は国会にあり、首相が誰であろうと衆参両院に設置された憲法審査会で議論を深めるべきだと強調。「民進党は単なる自民党のアンチテーゼ政党なのか。自らの考えをしっかり出されたらどうか」と岡田氏の姿勢に疑問を呈した。

 
岡田氏は「ちゃんと議論できる環境を作ったらどうか」などと繰り返した。

 
岡田氏の主張については新党改革の荒井広幸代表も疑問を呈し「民進党内で憲法改正に関する意見が分かれており、それを隠す意味で『安倍さんだからダメだ』とまとめている気がする」と述べた。

 
高村氏と岡田氏は4月3日のNHK番組でも、安全保障関連法の廃止法案をめぐり言い争った経緯がある。高村氏が「一部の民主党(現民進党)議員は『審議しないでくれ』と言ってきたと国対から聞いた」と暴露し、岡田氏は「取り消せ」と激怒した。


因縁の対決か。憲法改正と言うと何でも9条だけど他にもあるだろう。この中継、ちょっと見ていたけど民進党は反政権で票が取れそうな匂いがするとすぐに感情論で煽り立てるところがある。政権を担える政党を目指すなら何よりもまず政治理念に基づいた具体的な政策を打ち出すべきだろうが、結局、党内意見をまとめられないから何も出せず、何かそうした動きがあればムードに乗る以外にはないのだろう。


日本ブログ村へ(↓)