◇14年の「防衛装備移転三原則」基づき 16年度実施へ

中谷元(げん)防衛相は2日、フィリピンのガズミン国防相と電話協議し、海上自衛隊の練習機TC90を最大で5機、比海軍に貸与することで合意した。武器輸出の要件を緩和した2014年の「防衛装備移転三原則」に基づくもので、自衛隊航空機の他国への移転は初めて。貸し付けの期間や条件などを両政府で協議し、今年度中の実施を目指す。

 
比海軍の海洋監視能力の向上を支援し、中国が進める南シナ海の軍事拠点化をけん制する狙いがある。日本は同海域を重要な海上交通路(シーレーン)と位置付けており、自衛隊機の移転が安全確保に資すると判断した。中谷氏は2日、「海洋安全保障分野の連携を強化する一環だ。フィリピンの能力向上は地域の安定につながる」と記者団に説明した。

 
TC90の航続距離は、比海軍現有機の約2倍の約1900キロで、南シナ海の大半が行動範囲となる。日本はパイロットの育成や訓練、機体整備も支援する。

 
ただ、日本の現行法上、フィリピンが希望した無償貸与はできない。このため政府は短期間の有償貸与を検討している。国家安全保障会議(NSC)の審議を経て、正式契約は夏以降になる見通しだ。


フィリピンはP3Cを欲しがったそうだが、このくらいの機体がちょうどいいのではないか。出来れば簡易機上レーダーでもあればいいが、それは米国が供与するとか、・・。もっとも機体がどうのこうのと言うよりは対中包囲網をしっかり固めたいと言うのが本音だろうが、・・。


日本ブログ村へ(↓)