三菱自動車が軽乗用車の燃費を偽装していた問題で、同社の相川哲郎社長は27日に都内の本社で開いた決算発表記者会見で、「1日当たりの(新車の)受注台数が半減している」と述べた。
燃費偽装が発覚した20日以降、販売が急速に落ち込んでいることを明らかにした。企業イメージの悪化で深刻な客離れが進んでいる。
偽装問題を受け、三菱自の「eKワゴン」や日産自動車に供給している「デイズ」など4車種の生産と販売が中止されている。三菱自の国内販売の半分以上は軽が占めており、主力車を売れない状態が長引けば、業績にも影響しそうだ。
三菱自は、燃費偽装があった4車種の購入客らに、ガソリン代などの補償を行う方針だ。生産停止で打撃を受ける部品会社への支援や、軽を供給した日産への補償なども課題になる。だが、会見した田畑豊常務は、「どれくらいの影響があるか予測が難しい」と話した。
燃費の数値を上げるために負荷などを偽装したのは企業としてあるまじき行為でこれを非難されても仕方がないだろう。ただ、それで得られた数値はリッター当たり1キロ前後で実用上ほとんど影響のないレベルだろう。カタログ数値で言えば1万キロ乗って10リッター程度のガソリンが余分に必要と言うほどだろうか。実際の燃費は走り方やタイヤの性能、車両重量などによって変わるので何とも言えないが、メディアが言うように家計に直結する問題と言うほどではないだろう。毎月1000キロ走ってガソリン1リッター分くらいだろうか。以前、軽のレンタカーを借りたが、満タン法で計算した燃費は16キロ前後でヴィッツの1Lと何ら変わらなかった。1トンほどのものを動かすエネルギーは要するに同じと言うことだろう。数値が達成できないからと言ってそれを偽装すると言う企業姿勢は非難されるべきだが、あまり、「燃費、燃費」と言うのもどうかと思う。
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