防衛省統合幕僚監部は22日、日本領空に接近した中国機に対し航空自衛隊機が緊急発進(スクランブル)した回数が平成27年度は571回で、国別の統計を取り始めた13年度以降で最多だったと発表した。全体のスクランブルは前年度より70回少ない873回で、過去7番目。領空侵犯の発生はロシア機と推定される事案で1件だった。

 
防衛省によると、中国機へのスクランブルは前年度の464回から107回増加。スクランブルの対象は戦闘機が多かった。今年1月には対馬海峡上空を情報収集機と早期警戒機が初めて通過するなど、14件の特異な飛行も行っている。

 
統幕幹部は中国側について「航空戦力の近代化を図るとともに、遠方での制空戦闘能力や対地対艦能力、長距離輸送能力の向上を明確に目指している」と警戒する。航空方面隊別でも尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む南西諸島を担当する空自南西航空混成団(那覇市)が最も多く531回に達した。

 
一方、ロシア機へのスクランブルは288回で、前年度から185回減った。ただ、極東地域での大規模な軍事演習などを盛んに行うなど「環境として安定しているとは判断できない」(統幕幹部)としている。


一昔前はスクランブルと言えば旧ソ連機で千歳は防空の中心だったが、今は南西諸島に移っている。尖閣諸島では海保と中国船がせめぎ合っているが、その外側では中国軍と自衛隊が静かに対峙している。日本の周辺は決して軍事的に安定しているわけではない。こういうことをもっともっと発信した方がいい。安保廃止だの戦争法案だの基地は要らないだのと言うが、そうしたら誰が日本を守るのか。どこかの知事さんのように中国様にばかり尻尾を振るためにそんなことを言っているのではないだろうなあ、・・。


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