22日後場の日経平均株価は、前場の弱気相場から円が値を下げると先物への買いをきっかけに買いに転換、日本銀行が金融機関に対する貸し出しにマイナス金利を適用することを検討しているという一部報道を受け、銀行株中心に上げ幅を拡大し、投資家心理が改善、急騰し、週末の利益確定も押し切って、前日比208円87銭高の1万7572円49銭と4日続伸し、高値引け。終値では、2月2日(1万7750円68銭)以来の高値水準となる。東証1部の出来高は30億1111万株と2月16日以来の30億株台乗せとなり、売買代金は2兆7889億円。騰落銘柄数は値上がり1175銘柄、値下がり637銘柄、変わらず140銘柄。市場は、一部ニュースで日銀への期待が高まった。来週の金融政策決定会合に向けて買い戻しが続くのではないか。ただ、疑心暗鬼の向きもあり、FOMC(米連邦公開市場委員会)も不安定要素を残しており、多少の売りも想定される。決定会合の結果、為替がどう動くかがポイントになると為替が気にかかるようだ。
22日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後に入り一部で日銀の緩和観測報道が出たことで買いが優勢となり、上昇傾向を強めた。終盤は一時110円70銭台に浮上するなど一段高になった。午後5時現在は、1ドル=110円59~59銭と前日比93銭のドル高・円安だった。始まりは、109円40銭前後でもみ合った。午前9時すぎには安寄りした日経平均株価を眺めて109円20銭台に下落。その後は日経平均の下げ幅縮小を受け、109円50銭付近まで買い戻された。午後は来週の日銀決定会合では金融機関への貸し出しにもマイナス金利の適用が検討されると報じられ、ショートカバーを誘発、一気に110円20銭近辺に急伸した。その後もじりじりと水準を切り上げ、午後3時すぎには110円70銭台まで上昇。終盤は高値圏でもみ合った。市場は、ドルに先高観があるため、ドル円は上方向に振れやすいようだ。欧米市場で上値を追うことができるか注目されるが、来週の日銀会合までは110~111円前後でのもみ合いとなりそうで、目先は高値水準を維持するのではと言う。
今日は日銀の華氏打診もマイナス金利の報道で三菱UFJが6%台の伸び、その他は、トヨタ、ホンダ、パナソニックが1%台、三菱重工、IHI、コマツは1%未満と渋い伸びだった。どうもマイナス金利と言うことがピンとこないが、日銀から銀行が金を借りると利子がつくと言うことか。100万借りると100万と千円もらえるのかねえ。まあ、ドル高で株が上がるのはいいことだが、・・。これも一種の為替介入なのかねえ。
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