21日の日経平均株価は、欧米株高、ドル高で先物に買いが入り、出だしから買い優勢の状態が続き、ドル高にも支えられて、前日比457円08銭高の1万7363円62銭と大幅に3日続伸し、取引を終えた。東証1部の出来高は22億8362万株、売買代金は2兆4742億円で14日(2兆6689億円)以来の水準に膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり1753銘柄、値下がり149銘柄、変わらず50銘柄だった。市場は、17年3月期業績で2ケタ減益予想を示した安川電機やエンプラス が急反落したことから、今後も業績予想には敏感に反応しそうで、為替の前提条件や決算内容を確認したいとの機運が高まる可能性もあるとまだまだ喜べる状態ではないようだ。


21日の東京外国為替市場のドル円相場は、堅調な日経平均株価を眺めて強含む場面もあったが、総じて上値重く推移した。終盤は売り買いが交錯した。午後5時現在は、1ドル=109円66~66銭と前日比75銭のドル高・円安だった。始まりは、109円70~80銭前後で取引された後、午前9時に向けてやや買いが強まり、109円90銭前後まで水準を切り上げた。日経平均株価は堅調に始まったが、午前のドル円は、利食い売りが強まり109円50銭台に失速。午後になると株価の一段高を眺めて109円80銭台に買い戻された。その後は軟調となり、終盤は再び109円50銭近辺に沈んだ。原油高と株高を受けてドル円は底堅く推移した。ただ、市場関係者からは、来週の日米の金融政策を決める会合を前に政策変更への期待が盛り上がらず、再びドル安・円高が進むのではないかとの懸念もあるようだ。110円に接近する過程では売りも厚いとみられ、上値の重さも目立つようだ。


今日、一番の上げは、IHIで7%近い上げ方だ。IHIもどうなるかと思ったが、ここに来てなかなかよろしい。次はコマツで4%の半ば、トヨタが3%前半、パナソニック、三菱重工、ホンダが2%台、三菱UFJは1%未満だったが、三菱自動車が影響しているのだろうか。IHIは放電表面処理技術がボーイング777のエンジンに採用されたとか。やはり技術を持っているところは強い。このところ好調だが、日経平均の先行きはまだまだ不透明でどうなるか分からないだろう。


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