14日の日経平均株価は、欧米株高と為替の落ち着きを好感して回遊性の状況が続き、先物に売りが出て上げ幅を縮小するも買いが続き、前日比529円83銭高の1万6911円05銭と大幅に3日続伸し、高値引け。東証1部の出来高は25億273万株で、売買代金は2兆6689億円と1日(2兆6570億円)以来の水準に膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり1797銘柄、値下がり125銘柄、変わらず29銘柄だった。市場は、足元での上昇は、新たな材料が出たわけではなく、為替の落ち着きが買い戻しを誘っていると慎重のようだ。
14日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の堅調を受けて1ドル=109円台半ばまで上昇した後は伸び悩む展開となった。終盤は売りが優勢となり、109円台前半に水準を切り下げている。午後5時現在は、1ドル=109円30~31銭と前日比38銭のドル高・円安だった始まりは、109円30銭前後で取引された。続伸して始まった日経平均が上げ幅を広げると、ドル円も買いが広がり、仲値後に109円50銭台に上昇したが、109円台半ばでは利食い売りも厚く、その後は日経平均が大幅高になったものの、ドル円は伸びを欠いた。G20や産油国会合を控え、イベント後に105円付近に下押す可能性が警戒され、調整する向きがあったようだ。米利上げ観測の高まりが出てこないと110円乗せは難しいというのが大方のようだ。
今日はパナソニックが4%台前半、トヨタが3%台前半、三菱UFJとコマツが2%代後半、ホンダ、三菱重工が1%台後半、IHIが変わらずと概ねプラス圏で引けている。まあいいことではあるが、ドル円がちょっとドル高に振れただけなので何時また大きく下げるか分からない。当面はこんな状況が続くのだろう。相場と言うのは必ずしも実体経済を反映したものではなく、世界経済の動向を見た投資家の心理で動くのだから株価が下がったと言って政府を責めるのは間違いだろう。
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