11日の日経平均株価は、円高で売りが先行していたが、午後は円が伸び悩み、先物が下げ渋ったことから買いが入り下げ幅を縮小したが、その後は行ったり来たりで、前週末比70円39銭安の1万5751円13銭と3営業日ぶりに反落。東証1部の出来高は18億2657万株、売買代金は1兆8604億円。騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1116銘柄、変わらず136銘柄。市場は、為替にらみの展開だが、G20財務相・中央銀行総裁会議(14-15日開催)までは大きな動きは出ない。指数はもみ合うになるのではないか。足元のボラティリティー(変動率)は上がっているが、レベル自体は高くなく、市場はそんなに悲観的でないと見ているようだ。


11日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の軟調を眺めて下落した後は手掛かり材料に乏しくもみ合いとなった。終盤、欧州勢の買いが入ると108円を回復した。午後5時現在は、1ドル=108円05~06銭と前週末比1円00銭のドル安・円高だった。始まり、オセアニア時間に107円80銭前後に続落した後は買い戻され、東京時間の早朝には108円台を回復した。日経平均株価が軟調に推移すると、再び売り込まれ、仲値後は107円60銭台まで下落。正午に向けて株価がやや戻るとドル円も108円前後となった。午後は107円70~108円00銭のレンジで推移。終盤には売り買いが交錯する中、108円を回復した。菅官房長官が正午すぎに、一方に偏った投機的な動きが見られていると円高をけん制したが、ドル円の水準に変化はなかった。介入は難しいと思っている向きが大部分で警戒感がないため、何を言っても効かない状況と言う。また、しばらく下値を探る動きが続くだろう。105円付近を付けて反発したとしても戻りも限られるかもしれないと悲観的なようだ。


今日、値を上げたのは、IHIが3%弱、三菱重工、コマツ、パナソニックは1%未満ながら貴重な上げ銘柄だった。しかし、トヨタが3%半ば、三菱UFJが2%半ば、ホンダが2%と主力株が全く冴えない。円買いが仕掛けなのかどうかわからないが、急激に上げているところを見るとそうかもしれない。まあ、相場などこんな調子なので安倍ノミクス失敗もへったくれもない。一国の政治ではどうにもならない。


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