先進7か国(G7)外相会合で広島を訪れているジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は11日、世界で最初の核攻撃となった広島への原爆投下の跡地につくられた平和記念公園を訪れた。米国務長官の同公園訪問はケリー氏が初めてで、米政府関係者の訪問としても最高位となる。
ケリー長官は各国外相らと共に、被爆者の焼け焦げた衣服などが展示されている平和記念資料館を訪問。その後、原爆死没者慰霊碑に献花した。
ただ、被爆地訪問に先立ちケリー長官は10日、岸田文雄(Fumio Kishida)外相との会談で「今回の訪問は、過去についてのものではない。現在と未来のためだ」と語った。
一方、ケリー長官に同行している国務省高官は同日夜、第2次世界大戦(World War II)中に約14万人が犠牲となった米軍による広島への原爆投下についてケリー長官が公式に謝罪することはないと発言。「国務長官の広島訪問は謝罪のためかと聞かれれば、答えは『ノー』だ」と記者団に述べた。
国際関係において過去のことをあれこれ謝罪などしていた日にはどこまで付け込まれるか分からない。謝罪はしないと言う米国国務長官の言葉はその意味において正しい。しかし、何でも謝れば許されると思っている日本人にはこの言葉は非常に傲慢で無礼に感じるかもしれない。原爆投下は使用した米国にも責任がある。そしてあの戦争を始めた日本にも責任がある。戦争など急迫不正な侵害を受け、国家と国民の存亡がかかった状態で戦う以外に手段がない万策尽き果てた時にだけ必要最小限度で行うべきだろう。
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