航空自衛隊入間基地(埼玉県)所属の飛行点検機「U125」(双発ジェット機、全長15.6メートル)が鹿児島県上空でレーダーから消え、消息を絶った事故で、自衛隊は8日朝、同県鹿屋市の御岳(標高1182メートル)の山頂から東側約600メートルの山中に、同機の胴体部分の一部とみられる破片が多数あるのを発見した。中谷元(げん)防衛相は同日の閣議後記者会見で「防衛省はU125が墜落したと判断した」と述べた。


さらに午前9時26分ごろ、新たに搭乗していた空自隊員とみられる心肺停止状態の1人を、午前9時51分ごろには残る1人を発見した。7日に心肺停止状態で発見された4人については海上自衛隊鹿屋航空基地への搬送を始めた。

 
空自によると、8日午前6時半に機体の一部を上空の自衛隊機から発見した。破片は斜面をえぐるように約300メートルの帯状に飛散しており、一部は燃えた跡がある。同機の特徴である白と赤の塗装も確認できたが原形をとどめていない。現場は30~40度ぐらいの急斜面。7日に心肺停止状態の4人が発見されたのは、胴体部分の発見場所から100メートルほど山頂に向かった地点だった。

 
同機は地表に異常接近した場合に警報を鳴らす対地接近警報装置(GPWS)を搭載している。山の斜面などに近づけば警報が作動するとみられるが、視界不良で山への接近に気づくのが遅れ、回避が間に合わずに山に衝突した可能性もある。レーダーから消えた高度は約880メートルだったが、機体が見つかった斜面の標高は約1020メートルだった。警報音は操縦席のボイスレコーダーに記録されるため、自衛隊はボイスレコーダーやフライトレコーダーを回収して分析する。


状況から見て視界不良で山腹に接近していることに気づかず激突したのだろうか。発見と同時に機首を上げたが間に合わずに山腹に突っ込んだのだろう。搭乗員の方には誠にお気の毒である。冥福を祈る。


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