海上自衛隊最大級で高い対潜水艦対処能力を誇る護衛艦「いせ」が4月中にも南シナ海に面したフィリピン・スービック港に寄港することがわかった。フィリピン軍との共同訓練も計画している。

 
同港には3日、海自潜水艦「おやしお」なども寄港した。南シナ海では中国が人工島の軍事化を急速に進めており、防衛省幹部は、いせの寄港について「友好親善が目的だが、中国をけん制するという強いメッセージも込められている」としている。

 
防衛省関係者によると、いせは3月下旬に日本を出港後、インドネシアの観艦式や東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との共同訓練に参加。フィリピンに向かうという。さらに、フィリピン海軍と米海軍の3か国による共同訓練も検討している。

 
3日にスービック港に寄港したおやしおは、初級幹部70人の実地訓練で練習航海中。海自潜水艦がフィリピンに寄港するのは15年ぶりだ。今回の寄港は友好親善が目的だが、他国から評価の高い海自の対潜水艦対処能力を示し、いせの派遣と合わせて、南シナ海における中国の活動をけん制する狙いがあるという。


いよいよ米国と歩調を合わせて南シナ海問題に介入を始めた日本、この先どうなるのだろうか。日米豪印の四カ国が中国に向き合うことになるが、中国もそう簡単に、「悪うございました」とは引かないだろう。国家の威信をかけたせめぎ合いが始まる。


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