民主党が維新の党を吸収して結成した民進党は28日、岡田克也代表ら幹部がそろって街頭演説を行うなど、本格的に始動した。

 
岡田氏は28日夕、東京・有楽町で「民進党はじめます。」と銘打った初の街頭演説で「安倍晋三首相が目指しているのは憲法9条の改正だ。大きな分岐点に立っている。参院選、あるいは衆参ダブル選で結果を出すためには皆さんの後押しが必要だ」と訴えた。演説には旧維新の江田憲司代表代行や、抜擢(ばってき)された山尾志桜里政調会長らも参加し、“新党”をアピールした。

 
これに先立ち岡田氏らは同党最大の支持団体である連合の本部を訪れ、神津里季生会長と会談。国会内の党役員室前では看板の掛け替えに臨み、岡田氏は「さあ、やるぞ!」と気合を入れた。総務省には党名変更の届け出を行った。

 
国会では、参院予算委員会でさっそく“デビュー”を果たした。「民進党の安井美沙子です」と切り出した安井氏は「いつでも政権交代ができる勢力が存在して初めて普通の国になれる」と主張。小西洋之氏は「民進党の使命、目的は違憲立法を断行する安倍政権の打倒だ」と訴え、集団的自衛権を容認した安倍政権に「クーデターだ」とレッテル貼りを試みた。

 
首相は「民進党に負けないように身を引き締めてがんばりたい」と述べる一方、小西氏には「クーデターとは軍隊を動かし、民主的に選ばれた政府を転覆するものだ。基本的に間違っている」と反撃した。

 
民進党の懸命のアピールは不安の裏返しとも言えそうだ。報道各社の世論調査では、民進党に「期待する」との回答は25~27%にとどまる。岡田氏は28日の日テレ番組で「スタートとしては上々だ。3割、4割と増やしていく」と強弁したが、党勢拡大の決め手は見いだせていない。


「いつでも政権交代ができる勢力が存在して初めて普通の国になれる」と民進党がそう言うなら日本は未来永劫普通の国にはなれない。「民進党の使命、目的は違憲立法を断行する安倍政権の打倒だ」と訴え、集団的自衛権を容認した安倍政権に「クーデターだ」と言うが、クーデターと言うのは武力を伴う支配階層内での権力の移転で権力の座にある者がクーデターはあり得ない。日本で言うなら明治維新はクーデターだろう。ただ、選挙目当てに寄せ集まってもそんなものは何もならないことが分からないのだろうか。レベルが低いこと甚だしい。


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