昨日は以前の職場で一緒に勤務した人たちの集まりがあった。もうずい分と昔のことなので皆さんかなり高齢になられているのだが、その中でも若い人たちに、「ひまと金があるならバイクにでも乗ったら」と勧誘してみた。ついでに僕のCB1300スーパーボルドールの写真を見せてやったら、誰もが口を揃えたように、「こんなもの乗っていると死んでしまうよ」と言う。


免許上、大型二輪に乗れる人たちも、「神経痛だ」とか「腰痛だ」とか「体がついていかない」などと弱気なことをおっしゃる。「カブが一番いい」と言う人もいた。確かに近所の移動ならカブも良いのだろうが、『基本的に一種原チャリは危ない』と言うのが持論なのであまり一種原チャリは勧められない。


「倒れたら起せない」と言う人もいたが、あれは力ではなくコツなのでとイスを使って説明してやったが、やはり危ないという意識が先立つらしい。一人だけ、九州の実家までバイクで帰りたいと言う人がいたが、誰も、「そうか、よし、やってみよう」と言う人はいなかった。


近畿や北陸まで行った話をすると皆さん、一様に驚いていた。年齢的にも、「バイク=危険=死亡事故」という図式が頭に張り付いてはがれないようだ。バイクはパワーがある割には車体が小さく視認性も劣り、乗り手はむき出しで自立もできなければ制動性能、旋回性能も低い道路交通上の弱者だが、そうしたことを理解した上で、それなりに備えて無茶さえしなければそれほど危険な乗り物ではないと思う。


女性の中には、「バイクはバイクだけ先に行っちゃうからきらい」と言うのもいたが、「そりゃ、お前の乗り方が悪いんだろう。バイクのせいにするんじゃない」と言ってやりたい。


教習所の二輪教習生にも、「バイクはダッシュ以外は四輪には勝てないので無理をしてはいけない」と言うのだが、若い人の中には、『そりゃ、お前が下手くそだからだろう』みたいな顔つきで聞いている者もいる。上手かろうが下手くそだろうがバイクの特性が変わるわけではない。無茶をしなければ良いけどねえ。


そう言えば、今日、初心運転者講習を受けに来た女性たちに、「原チャリを舐めてはいけない。パワーは成人男性10人以上、時速も60キロ以上出る。チャリンコ感覚で乗っていると痛い目に遭う。転倒した時、一番打撃を受けるのは顎と顔面で半キャップなどでは顎が砕けて顔面大根おろしになる。長袖、長ズボンに手袋、出来ればフルフェイスをしっかり装着するんだよ」と話してやったら、さすがに女性のこと、神妙な顔つきで聞いていた。


人間、痛い目に遭わなければなかなか分からないこともあるが、痛い目に遭ってからでは手遅れの場合もある。交通弱者だからこそ安全には万全の配慮をして欲しいと思うが、・・。


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