ロシアのショイグ国防相は25日、国防省内の会議で、クリール諸島(北方領土を含む千島列島)に今年、最新鋭の地対艦ミサイルシステム「バル」と「バスチオン」を配備すると明らかにした。配備計画はこれまでも伝えられていたが、時期に言及したのは初めてとみられる。
国防相は、クリール諸島への太平洋艦隊(司令部ウラジオストク)の基地設営を検討する考えも示した。艦艇を4月に派遣する。新型の無人機(ドローン)を配備するとも語った。
バスチオンは、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島を皮切りに、順次配備が進められている。
国防相の発言は、北東アジアにおける軍事的要衝としてのクリール諸島の重要性を強調し、日本の領土要求をけん制したものだ。北朝鮮情勢を受けてミサイル防衛を強化する日米韓のほか、海洋進出を活発化させる中国に警告を発する狙いもあるもようだ。
もう北方領土は何かよほどのことがない限り交渉では返っては来ないな。旧ソ連が崩壊直前、北方領土を買い取ってくれと言うような話があったらしいが、今のロシアが崩壊でもしないと返還されることはないだろう。それを思うとよく米国は沖縄や小笠原を返してよこしたものだ。一度失った領土を取り戻すのはかくのごとく難しい。せめて尖閣諸島はしっかり確保しよう。
日本ブログ村へ(↓)