東日本大震災の津波で大きな被害を受けた航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に20日、三沢基地(青森県三沢市)から第21飛行隊が帰還、F2戦闘機が展示飛行を披露した。震災で中断していたF2戦闘機パイロット育成のための訓練は23日に再開される。
F2戦闘機は平成12年から航空自衛隊に配備された多用途戦闘機。松島基地では震災の津波で全18機が水没し、海水による腐食などで5機は修理を断念、残り13機が修理に回された。
第21飛行隊はF2戦闘機などのパイロット育成が任務で、操縦指導や機体整備の隊員ら約50人で構成されている。平成23年4月以降は三沢基地に派遣され、同基地に配備されている機体で訓練を実施してきた。
松島基地はF2戦闘機の再配備に向け、今月中旬までに駐機場を約4メートルかさ上げする津波対策と新格納庫建設が完了、修理を終えた被災機6機を含む約10機のF2戦闘機が順次配備された。
帰還を記念した展示飛行では、F2戦闘機2機が約10分間にわたって飛行、大きく旋回して着陸すると、飛行で基地周辺に集まった人々から大きな歓声が上がった。操縦した第21飛行隊長の山路史朗2等空佐が出迎えた熊田裕通防衛大臣政務官とがっちり握手。
記念式典では、第4航空団司令の時藤和夫空将補が式辞で「困難を乗り越え、本日をもって松島基地は復興する」と宣言。「第21飛行体の帰還をゴールとするのではなく、震災に強い基地として更なる努力をする」と決意を語った。
松島基地所属のブルーインパルスも展示飛行を披露し、帰還を祝ってスモークで大空に桜やハートを描いたり、背面飛行する機体の周りを別の機体が螺旋(らせん)回転する大技「コーク・スクリュー」にも挑戦、縦横無尽に飛ぶ姿が訪れた人々を魅了した。
あの津浪にはただただ唖然として見守るだけだったが、松島のF2Bが18機全機津波の被害を受けるとはこれも驚きだった。実戦部隊ではないとは言え、貴重なF2戦闘機18機が全滅とはと驚いたが、その後、6機を復活から始まり、三菱重工の戦闘機ラインの仕事を確保するために13機まで復活させると聞いて一安心だった。復活させるには新造よりも金がかかったようだが、そのF2がやっと復活して松島に戻ったと言う。MDに予算を食われて94機しか生産されなかったF2だが、中国の進出でまたその役割に期待が集まっている。復活して良かった。
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