10日の日経平均株価は、円安傾向や欧米株高が好感されて、前日比210円15銭高の1万6852円35銭と4日ぶりに反発して、後場の取引を終えた。朝方から、欧米株式が反発した動きを受け堅調に推移。東証1部の出来高は19億8326万株で、1月5日の19億2364万株以来の20億株割れで、1月5日に次ぐ今年2番目の少なさとなった。売買代金は2兆431億円で、1月5日の2兆2013億円を下回り今年最低を記録した。騰落銘柄数は値上がり1680銘柄、値下がり198銘柄、変わらず65銘柄だった。市場は、売買代金が縮小する中、今日10日に開催されるECB(欧州中央銀行)理事会での緩和策を期待した買いが相場を支えたようだ。原油相場も堅調さを取り戻しつつあり、月末に向け堅調な展開も期待されると好環境を歓迎しているようだ。



10日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の堅調を眺めて買われた後、終盤は調整売りが優勢となった。午後5時現在は、1ドル=113円57~59銭と前日比1円07銭の大幅ドル高・円安だった。始まりは、113円30銭前後で推移した。朝方は日経平均株価の上昇に伴ってドル買い・円売りが進み、113円70銭付近に上伸。その後は伸び悩み、113円50~60円台で小動きとなった。昼すぎは株価の一段高を眺め、113円70銭前後に水準を上げてもみ合った。終盤、欧州勢参入後は調整売りにやや押され、113円40銭台に緩んだ。欧州時間のECB理事会については、市場は追加緩和実施を織り込み済みとされ、先のG20声明により積極的な通貨安政策はしづらくなったため、市場の期待に応える内容にはなりにくいだろうと言う。


今日はトヨタの2.98%を始めとして、IHIが2.23%、三菱UFJが2.10%、ホンダが1.61%、三菱重工が1.44%、コマツが1.39%などどこも堅調だったが、パナソニックだけがー0.39%と値を落として引けている。今日は堅調だが、また明日はどうなるか分からない綱渡り相場が続くだろう。


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