8日の日経平均株価は、円高で利益確定が多く値を下げたが、午後に中国株が下げ渋ると買いが入り、円高も一服でやや下げ幅を縮小、前日比128円17銭安の1万6783円15銭と続落。東証1部の出来高は25億4633万株、売買代金は2兆5754億円。騰落銘柄数は値上がり380銘柄、値下がり1470銘柄、変わらず93銘柄。市場は、明日も株価指数先物・オプション3月物のSQ(特別清算指数)算出を前に、為替や中国市場など外部環境をにらみながら、先物中心の振れやすい動きとなりそうだとやや警戒のようだ。


8日の東京外国為替市場のドル円相場は、日本と中国の株安につられて軟調に推移し、終盤には調整売りが強まった。午後5時現在は、1ドル=112円93~94銭と前日比78銭のドル安・円高だった。始まりは、113円30~40銭台で推移し、午前9時前後に一時113円50銭付近に上伸。仲値すぎには日経平均株価の下落を眺めて113円台を割り込んだ。その後は中国の株安や貿易統計の低調を受けて一層売りが強まり、112円70銭台に軟化。午後は日経平均が下げ幅を縮小したため、ドル円もじり高となり、午後2時ごろには113円20銭台まで買い戻された。しかし終盤は売り優勢となり、112円80~90銭前後に水準を下げた。市場関係者は、方向感が定まっていない。調整主体の動きで、海外時間も大きく動かなさそうだと言う。このところのレンジ相場については、年初から続いたリスクオフムードは和らいだが、3月の米利上げを確信させるような材料にも乏しいという見方もあり、しばらく材料待ちとみられる。


今日はコマツが2.11%と大きく値を上げているが、それ以外は、トヨター1.8%、ホンダ、-0.95%、三菱重工、-1.28%、IHI、-0.42%、パナソニック、-2.75%、三菱UFJ、-2.6%と軒並み下げている。コマツは中国需要回復期待というが、当面回復はないだろう。


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