防衛省のシンクタンク、防衛研究所は4日、中国の軍事動向に関する2016年版の報告書を公表した。
 

中国海・空軍が自国の海洋権益を拡大するため、活動範囲を西太平洋からインド洋まで広げつつあると指摘。こうした中国軍の強引な活動を黙認し続ければ、東アジア地域での安全保障環境が激変する可能性があると分析している。
 

中国は近年、東シナ海の沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返し、南シナ海でも軍事拠点化を進め周辺国との摩擦が高まっている。報告書は東・南シナ海を念頭に、中国が「50余りの島しょが外国に占領され、海域は分割され、資源は略奪される状況にあると認識」していることが背景にあると指摘した。
 

実際、中国海軍は基本戦略に「遠海防衛」を新たに加え、西太平洋やインド洋で実戦想定の演習を実施。新型駆逐艦や潜水艦の配備を進め、中国本土から離れた海域での作戦能力を高めるとともに、「上空援護の必要性」から、空軍も戦闘機の新型化を推進しているとした。
 

報告書は、中国軍が広範囲での戦力向上を図る狙いについて「(海洋進出を阻む)米国の軍事介入をちゅうちょさせるため」とみている。さらに、中国の意図が達成されれば、「東アジアの既存の安全保障秩序が一変する可能性がある」と警告し、米国がこれに対抗した場合は「米中間の緊張は高まらざるを得ない」と懸念を強めている。
 

旧ソ連は米国に対抗して外洋海軍を作ろうとして崩壊したが、中国も経済がこけて崩壊してくれないだろうか。事実上の一党独裁国家だから軍事費などいくらでも好きなように注ぎ込めるが、良く訓練された精強な海軍を作るにはそれなりに時間がかかる。まだまだ中国海軍が米国に対抗するには時間がかかるが、20年、30年後にはどうなるか分からない。13億の国民を抱える中国はそれが強みだが、同時に弱点にもなる。市民と呼ばれる方たちは米国は侵略戦争ばかりして来たと言うが、それなら中国の方がはるかにひどい。危ない国は早く崩壊してくれることを祈る。


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