2日の日経平均株価は、始まりから買いが優勢で大きく値を上げ、午後は高値でもみ合いになるなどやや値を下げたが、米国経済への懸念が和らぎ、ドルが値を伸ばしたことなどから、前日比661円04銭高の1万6746円55銭と大幅続伸。全面高商状となり、終値での1万6700円台は2月8日(1万7004円30銭)以来の高値水準で、25日移動平均線への復帰は2月2日以来1カ月ぶり。東証1部の出来高は24億8977万株、売買代金は2兆5934億円。騰落銘柄数は値上がり1824銘柄、値下がり82銘柄、変わらず36銘柄。市場は、1万6000円中心のもみ合いゾーンから上放れ、上向き転換の25日線上にも戻し、良い方向に向かいつつある。政策期待は根強く、同線がサポートになるかどうかが注目される。ただ、来週はメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えており、波乱要因になる可能性もあると大幅な反発に喜びながらもやや警戒と言った風情のようだ。


2日の東京外国為替市場のドル円相場は、日中株高を背景に高値圏でもみ合った後、中国株がじり高となったのを眺めて、終盤に一段高となった。午後5時現在は、1ドル=114円24~25銭と前日比1円29銭のドル高・円安だった。始まりは、114円ちょうど前後で取引された。株価は上昇して始まったが、ドル円は一旦利食いに押されて113円70銭台に下落。その後は再び114円台を回復したが、上値は追いきれず、午後にかけて113円90銭前後で推移した。終盤、上海株がじり高となったのを眺めて一時114円30銭台に上伸した。堅調な日経平均や上海株がドル円の下値を支えた。きっかけは前日発表された米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことで、米経済への見通しがやや明るくなり、リスクオフムードが後退したようだ。一方、115円は大きな節目で抵抗になりそうだと大幅なドル高には否定的な意見もあるようだ。


今日はIHIの12%後半を始めとしてホンダ、パナソニックが6%台、コマツ、三菱重工、三菱JFJが5%台といずれも大きく値を上げている。トヨタだけが3%半ばと低い伸びだが、それでも3%以上も伸ばしている。このままぐんぐんと値を上げてくれるといいのだが、そうも行かないだろう。この先も、原油や中国経済が落ち着かない限り、1万6千円台を挟んでもみ合う状況が続くだろう。


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