教習所に普通二輪免許を取りに来る人たちは、「大型二輪を取りませんか。400とは世界が違いますよ」と言うと皆さん意外に乗ってきてそのまま大型二輪教習へ進む人が多い。特に四十代後半から50代前半までの人は、「もう後がない」と思うのか、かなりあっさりと納得して大型二輪教習へと進む。やはり、「大型二輪を取れるのはこの辺りが最後だ」と思うからだろうか。
僕自身は酒席のお世辞話から始まったのだが、最初はいきなり大型二輪が取れるのかと思ったら、普通二輪の限定解除から始まった。普通二輪の限定解除をして400Xを買い、「これで十分じゃん」と思っていたが、バイク用品店でCB1300スーパーボルドールに乗ったおっさんと出会って、「もうこのバイクでは重過ぎるので、・・」とか何とか言いながら、CB1300スーパーボルドールの自慢話を散々聞かされて、「なんだ、このおっさん、全然乗り換える気なんかないじゃん」と思いつつも、CB1300スーパーボルドールの優美な姿に一目ぼれして大型二輪免許を取ることを決心した。
その前にも富士山の水が塚パーキングで外人ライダーズとかいう外国人バイク乗りグループに出会って「ああだ、こうだ」とバイク談義をした時も、奴等、400Xを見て、「手ごろでいいバイクだ。フレームもしっかりしている。BMWのサブフレームはすぐに折れる」などと言いながら400Xを見回していたが、その連中が乗っていたのはBMW、KTM、APRILIA、DUCATIなどの外国製大型バイクばかりだった。
400ccと言うバイクは中途半端なんだろう。多くは大型か250以下の小型のバイクで遠出すると400以下のバイクは滅多に見かけない。維持費の安い軽二輪か金がかかるならいっそのこと大型二輪ということになるのだろう。
教習所で大型二輪免許が取れるようになったのは大きい。試験場一発試験なら絶対に行かなかっただろう。大型二輪免許を取るのに10回以上も試験場に通うひまがなかったし、そこまで手間をかけてという気にもならなかっただろう。教習所万歳である。
大型二輪の良いところ、免許を取った時に、「おお、これで世の中のありとあらゆるバイクに乗れるぞ」と言う(自己)満足感(乗ってもかまわないとお上に許されたと言うことで実際に乗りこなせるかと言うこととは別問題だが)、そして何しろパワーが違う。あの圧倒的なパワーは何物にも替え難い。それから、まあ、オレはバイクの最高峰、大型二輪に乗っているぞと言う満足感・・・そんなものか。
よろしくないところ、重くて取り回しが大変、狭い曲がりくねった道ではこけないかと気を使う、渋滞にはまると半端なく疲れる、バイクにもよるが、不整地には滅法弱い、駐車場所がない、維持費が高額、盗難の危険が高くなる、なんだ、良いところなんかないじゃん。
でもバイクと言う乗り物自体がほとんど実用性のない趣味、道楽のためのもので、その中でも筆頭が大型二輪なのだから自分が満足できること、全てはこれに尽きる。皆さん、バイクに乗ろうと思ったらぜひ教習所で大型二輪免許を取ってリッターオーバーの大型バイクを買ってください。自分のために、二輪業界のために、そして教習所のために、・・。でも無理をしないで安全運転を心がけてくださいね。
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