10日の日経平均株価は、世界株安、原油安、ドル安の流れが止まらずに下げまくったが、取引終了前にやや切り替えして下げ幅を縮めたが、前日比372円05銭安の1万5713円39銭と大幅続落。リスク回避の動きに全面安商状となった。終値での1万5800円割れは、日銀が追加緩和を決定した前日の14年10月30日(1万5658円20銭)以来約1年3カ月ぶりの安値水準となる。東証1部の出来高は38億4903万株、売買代金は3兆5368億円。騰落銘柄数は値上がり銘柄131、値下がり1780銘柄、変わらず26銘柄。市場は、処分売りとともに、週末の2月SQ(特別清算指数)算出や仕組み債に絡んだヘッジ売りなど売りの連鎖が響いているが、現状はオーバーシュート気味ではないか。イエレン証言が好意的な内容でSQ通過となれば、需給面での改善が期待されると希望にすがるようだ。
10日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤に買い戻しが入り、水準を切り上げた。午後5時現在は、1ドル=114円88~89銭と前日(午後5時、115円29~30銭)比41銭のドル安・円高。始まりは、115円10銭前後で推移。午前9時に向けてやや買われた後は、日経平均株価の下げにつれて、114円30銭前後に値を下げた。午前11時すぎに大口の買いが入り、115円10銭台に急伸する場面もあったが、すぐに押し戻され、午後は日経平均の下げ幅拡大を受けて114円30銭台に軟化。その後は買い戻しが入って持ち直した。最近のドル円の下げが急激であることから、介入への警戒感が出てきており、午後のドル円の下値を支えたようだ。今夜のイエレンFRB議長の証言については、一部ではハト派的になると観測されており、米株の動きにもよるが、ドルが買われることはほとんどないと予想するとドル高は当面絶望のようだ。
もうあまり見たくもないが、自動車系は小幅な下げ、重工系は3%以上の下げ、金融形が一番悪く、三菱UFJは7%以上も下げている。これを見て、「アベノミクス崩壊」などと早とちりなことを言うものがいるが、中国経済の減退、石油安による不安感からドルを売って円を買う動きが強まり、円高を嫌った投資家が日本株を売ると言う悪循環で日本経済自体が悪いわけではない。今日はホンダの営業が来ていたのでホンダの株価の話をすると、「会社自体は好調です。問題はありませんが、日本だけのことではないですからね、相場は、・・。」と言っていた。まあ、確かにそうだろう。こんな時はあまり慌てずにじっくり構えるのがいい。三菱重工でも買い足しておくか。
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