9日の日経平均株価は、原油安による欧米化部の急落やリスクオフによる円高などマイナス材料目白押しで、先物への大口の売りが続出、相場は下げ止まらず、前日比918円86銭安の1万6085円44銭と大幅反落。13年5月23日(1143円安)以来の大幅下落となった。TOPIX(東証株価指数)も同76.08ポイント安の1304.33ポイントと大幅反落。一時14年10月31日以来約1年3カ月ぶりに1300ポイント台を割り込む場面があった。東証1部の出来高は31億7335万株。売買代金は3兆556億円。騰落銘柄数は値上がり27銘柄、値下がり1904銘柄、変わらず6銘柄。なお、新発10年物国債利回りが初めてマイナスとなった。市場は、今晩の米国株式市場が落ち着き、原油が反発し、円高も一服すれば、10日の日経平均株価が戻すこともあり得る。値幅の大きな展開が続いているので、戻りが大きくなることもあろう。ただ、あくまでも短期的な値動きである。為替を含めた国際金融市場の落ち着きを確認しないことには、底打ちとはいえない。円高がさらに進めば1万6000円割れもあり得ると処置なしのようだ。
9日の東京外国為替市場のドル円相場は、株価の大幅安を眺めて急落した後、終盤に買い戻しが入り、1ドル=115円台前半で推移している。午後5時現在は、115円29~30銭と前日比2円02銭の大幅ドル安・円高だった。始まりは、115円40~50銭前後で推移した。前日の欧米市場で原油安、株安のリスクオフムードとなったことを受けて売られた地合いを引き継ぎ、正午前後には114円20銭台を付けた。午後はじり高となり、午後3時に向けて114円90銭台まで買い戻された。終盤、日銀がレートチェックをしたとのうわさが流れたこともドル買いを後押しした。日経平均株価の下落もドル円が売られる要因となった。投機筋のドル売り・円買いが活発だった。急激に円高になったのでポジション調整が入るだろうとも言うが、110円台を付ける可能性も見えてきたと警戒する向きもあるようだ。
今日はもう目を覆いたくなる悲惨な状況で、三菱重工、三菱UFJ、パナソニック、IHIなどは8%の上を下げている。トヨタ、ホンダは6%台、コマツだけが5%台と悲惨を通り越している。日経平均も大幅反発があるかもしれないが、1万6千円割れも十分あり得る。下手をすると1万5千円だって危ない。日本はそうそう悪くはないのだからビビルなと言いたいが、世界中の投資家が連動しているのでそれも難しい。まあ、相場と言うのはこんなもの、まあ、行く先をしっかりと見てやろう。
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