トヨタ自動車は1日、国内工場のすべての自動車生産ラインを8日から14日まで休止すると発表した。グループの愛知製鋼知多工場(愛知県東海市)で1月に起きた爆発事故の影響で、部品の供給が滞っているため。15日に稼働を再開する予定だ。
代替ラインでの生産や他メーカーへの委託を進めている。当初は1日から1週間、国内全工場での残業と休日出勤を取りやめる予定だったが、部品不足による影響の長期化が避けられないと判断し、生産を休止する。
海外工場の生産ラインは稼働を継続する。トヨタは「車両生産の影響を最小限にとどめるべく、継続して対応を進める」としている。
在庫を極力抑制しているトヨタとしては部品を製造している工場にトラブルがあると生産に支障を生じるのだろう。部品は愛知製鋼で生産するエンジンや変速機などに幅広く使われる特殊鋼だそうだが、愛知製鋼以外からではトヨタが必要とする生産量が確保しにくいという。合理的な生産方式を取っているトヨタだが、合理的にも想定しない突発事案があると非合理になるようだ。
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