29日の日経平均株価は、前半は静かな相場模様だったが、後場は日銀のマイナス金利政策を受け、急上昇、円安進行や先物への大口の買いが入り、急上昇、その後300円近くまで急降下するなど乱高下、最後は買いなおされて上昇し、前日比476円85銭高の1万7518円30銭と大幅反発。終値での1万7500円台は1月13日(1万7715円63銭)以来ほぼ半月ぶりの高値水準となる。日中値幅は871円84銭と昨年12月18日(886円83銭)以来の大きさ。東証1部の出来高は41億2505万株、売買代金は4兆4317億円といずれも昨年8月25日以来ほぼ5カ月ぶりの高水準。騰落銘柄数は値上がり1721銘柄、値下がり186銘柄、変わらず28銘柄。市場は、日銀のマイナス金利導入を受け、後場は先物買いで行き過ぎた面があり、その反動で下げる場面もあったが、売り物もこなれ巡航速度の上昇となっている。1ドル=120円台復帰で一時の最悪期は脱したとみられる。ただし、ここからは新規買いや本格的な買い戻しが入るかどうかがポイントになるとこの先に注目のようだ。
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、日銀のマイナス金利導入決定を受けて急騰し、その後急速に伸び悩んだものの、終盤にかけては再び水準を切り上げた。午後5時現在、1ドル=120円63~64銭と前日比1円86銭の大幅ドル高・円安だった。始まり、119円付近に上昇したドル円は、高寄りした日経平均株価が軟化するのを眺め、昼にかけて118円台半ばまで押し戻された。午後に日銀のマイナス金利導入が伝わると、ドル円は一時121円40銭前後まで急伸。その後119円10銭台に失速したものの、日経平均株価が大幅高で引けたこともあり、終盤にかけては再びドルが買い直され、119円台後半での推移となった。日銀のマイナス金利導入について市場は、サプライズであり、このところの円高基調は解消されたのではないかと言うが、しっかりとしたドル高基調に乗せるには米利上げが必要と見る向きもある。また、株価が伸び悩んだのは効果への疑問があるから。市場の評価によっては再び円高・ドル安に傾くことも考えられると慎重論もあるようだ。
今日はトヨタ、三菱重工、コマツなどの製造業が大幅高、ホンダ、パナソニック、IHIも順当に値を伸ばしている。ただ、マイナス金利の煽りを受けた三菱UFJだけが値を落として引けている。銀行はダメだねえ。
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