22日の日経平均株価は、買い一色の上昇市場、欧州中央銀行と日銀の金融緩和期待、ドル高、中国株高などで買戻しの動きが強まり、前日比941円27銭高の1万6958円53銭と3日ぶりに大幅反発。今年最大の上げ幅となり、終値での1万6900円台は19日(1万7048円37銭)以来3日ぶりの高値水準となる。東証1部の出来高は26億431万株、売買代金は2兆8194億円。騰落銘柄数は値上がり1920銘柄、値下がり8銘柄、変わらず7銘柄。市場は、ECB(欧州中央銀行)とともに日銀の追加緩和期待が高まり、後場は買い戻しの勢いが強まった。リバウンドの域を出ていないが、5日線を回復し、(反転相場への)扉を開いた感はある。ただし、来週の日銀金融政策決定会合の結果次第では反動安懸念もあると未だ警戒感は残るようだ。
22日の東京外国為替市場のドル円相場は、日経平均株価の急反発を眺めて買われ、大幅上昇した。午後5時現在は、1ドル=118円07~08銭と前日比1円34銭の大幅ドル高・円安だった。始まりは、117円80~90銭前後で取引された。株価は堅調に始まったが、ドル円は利食いに押され、117円60銭前後に水準を切り下げた後、正午に向けて再び117円90銭台に浮上した。午後は序盤やや緩んだが、日経平均が大引けにかけて上げ幅を広げると、ドル円も買い戻しに118円台を回復した。欧州時間に入るとやや不安定な値動きとなった。原油価格の持ち直しもドル円の下値を支えた。また、21日にドラギECB総裁が3月の次回理事会での追加緩和を示唆したことでユーロ売り・ドル買いに傾き、リスクオン地合いとなったようだ。もっとも、原油相場の先行きなど不透明要因は残っており、ドル円が底を打ったかどうかは分からないとこちらも警戒感は残るようだ。
今日はトヨタ、ホンダ、三菱重工、三菱UFJ、パナソニック、コマツ、IHI、どれも5%から6%の後半ほども値を上げて引けている。絶好調だ。しかし、乱高下の中で好材料があったための一時的な高値で今後も上げが続く保証はない。と言うよりも今後も相場は世界の経済動向に左右されながら乱高下を繰り返すだろう。相場もどの辺りが底なのかを掴みかねているようだが、1万5千円台の後半辺りだろうか。場合によってはさらに下げることもあるかもしれない。ところでこれだけ株価が上がっても、「アベノミクスの効果」と言う話は出て来ない。落ちた時だけ言われて政府も気の毒なものだ。
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