甘利明経済再生担当相は21日午前の参院決算委員会で、自らを巡る金銭授受疑惑について「調査して説明責任を果たしたい」と述べた。その上で「託された職務を全力で全うする」と強調し、辞任を否定した。ただ、甘利氏は終始うつむきがちで具体的な事実関係への言及は避け、言葉に詰まる場面もあった。民主党の安井美沙子氏に答えた。

 
この問題をめぐっては、千葉県内の建設会社と都市再生機構(UR)の間に生じた補償交渉の口利きの見返りに、建設会社関係者から甘利氏本人への現金100万円を含め、甘利氏側に計1200万円の現金授受や飲食接待があったと週刊文春が報じている。

 
甘利氏は報道について「お騒がせしている。今朝、記事を読んだ」と答弁。会社関係者から平成25年11月に大臣室で、26年2月に神奈川県大和市の地元事務所でそれぞれ50万円を受け取ったとする報道には、「会社の社長一行が大臣室を表敬したのは事実だ。記憶があいまいなところがあるので、きちんと整理をして説明したい」などと、いずれも面会は認めたが、現金受け取りは明確には否定しなかった。

 
安井氏が「自身が受け取ったものは、普通だったら覚えている。本当に覚えていないのか」と重ねると、甘利氏は「あのー、あの、あの…」と言葉に詰まり、「事実関係がどうだったか、秘書が誰が立ち会ったのか、事実関係が一部不透明だ。正確に把握して説明する」と応じた。

 
秘書らの金銭受け取りなどについても「報道で初めて知った。半信半疑だった。それは本当なのかという思いなので、きちんと調査し、しかるべきときに説明する」と語り、第三者を交えて調査する意向を表明した。

 
一方で甘利氏は「政治とカネ」問題は「一切ない」とし、自身が中心的な役割を果たす環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)関連の国会審議への影響は「出ないように全力を尽す」と言明した。

 
安倍晋三首相は「速やかに説明責任を果たすと確信している」との認識を示した。

 
さらに午後の委員会では、民主党の江崎孝参院議員が「罪に問われる事実は一切ないと天に誓って言えるか」と問われ甘利氏が「一切ない」と発言したことに触れ、「(金銭受け取りを)否定していない。天に誓って罪がないとは言えないのではないか」と迫った。

 
これに対し甘利氏は「記憶が一部不確かなところがあるので確認して説明したい。時間をいただきたい」と繰り返した。

 
この後、共産党の田村智子氏が、同じ問題で甘利氏や、首相の任命責任を追及する。


これはアウトだな。昨日の会見で顔色を見て、【あ、ダメだ、コリャ】と思ったが、・・。しかし、どうして金を受け取るのか。理解に苦しむ。受け取るなら受け取るで献金として許される範囲内できちんと帳簿に記載して受け取ればいいのに裏金のように受け取るからこういうことになる。まあ、TPPに関しては他に人がいないのかもしれないが、さっさと切って収拾を図った方がいいだろう。政治と金の問題は何度言われても同じことを繰り返すが、そんなに金がかかるのか、政治と言う奴は、・・。しかし、世の中、油断も隙もないな。この時期、こういうことが出てくるのには何かしら裏事情があるのだろう。相手を見てやらないととんでもないことになるな。


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