国内唯一の戦車を中心とした部隊の機甲師団である陸上自衛隊第7師団・第71戦車連隊が7日、北海道・千歳市や恵庭市などにまたがる北海道大演習場で年頭訓練を行った。参加したのは90式戦車28両と73式装甲車3両など計33両約200人。

 
この日午前10時20分、連隊長の橋本賦(みつぎ)1等陸佐の「先制必中、全車快走、必通即動体現し、所命必遂できる部隊となるべく隊員各個の特技に応じた技術を練度するとともに部隊一丸となって隊務に邁進(まいしん)しよう」という言葉とともに5列になった戦車が雪原をライトを点灯させて行進した。

 
平年よりも積雪量は5センチ、気温マイナス3度といった穏やかな気候の中での訓練となった。前日には車両にお神酒をかけるなど訓練の安全祈願を行ったという。


陸上自衛隊唯一の機甲師団である第7師団、かつては旧ソ連の侵攻に備える花形だったが、最近は南西諸島重視でややその存在が霞んだ感がある。一時は200両以上の戦車を保有し、装甲化された歩兵を随伴したその戦力は陸自随一だったが、最近は戦車数も削減され、やや小振りになっているようだ。世界的に見れば師団レベルではなく旅団レベルと言われたが、そのとおりだろう。それでも今後も陸自唯一の機甲機動打撃師団として存在していくのだろう。


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