政府は、2016年度予算案の防衛費を5兆500億円超とする方針を固めた。防衛費の増額は第2次安倍政権になって4年連続で、5兆円を突破するのは史上初。中国の海洋進出に備えた装備品の購入や、沖縄県の米軍普天間飛行場の同県名護市辺野古沖への移設工事を本格化させることなどで膨らんだ。

 
過去最高だった15年度(4兆9801億円)を700億円超上回る。東西冷戦期に増加基調だった防衛費は、02年度をピークに減少に転じたが、その後は中国の軍備拡張への懸念を強める安倍政権のもとで再び増加している。

 
16年度は国の財政健全化計画の初年度で、政府は社会保障費を除く政策予算の伸びを今後3年で計1千億円に抑える。増える余地は限られ、その大半を16年度の防衛費が占める。しわよせで教育など他の予算を増やすのは難しくなる。


朝日だからこういう書き方をするのだろうが、実際に国家財政を圧迫しているのは社会保障費や医療費で防衛費など全額を社会保障につぎ込んでも焼け石に水の状態ではある。防衛費も現状のアジア情勢を考えれば1.5倍から2倍くらいにしてもいいのだろうが、財政が許さないのでやむを得ないだろう。自衛隊も新たな脅威への対応や装備の更新で四苦八苦のようだ。

それにしても社会保障費100兆円、予算ベースで35兆円、これだけの金をつぎ込んでも高齢者も女性も子供も貧困化って、一体どこに金が消えているんだろう。そういえば年金も減額になると言うが、公的年金など止めて民間に委託してお上は貧困者対策だけをすればいいと思うが、・・。原則は自己救済、しかし諸般の事情でそれが出来ない人たちをお上が面倒見ればいいだろう。

おっと、社会保障の話ではなく防衛費の話だった。もう一度言っておくが、教育だのその他の予算が伸びる余地がないのは防衛費のせいではなく社会保障費のせいだ。社会の形態が変わっているのだから社会保障も変化していくべきだが、超他力本願の日本人はすぐにお上のせいにする。でも大原則は自存自衛、自己救済、あら、また話が変わってしまった。


日本ブログ村へ(↓)