開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、事業を取りまとめる三菱航空機(愛知県豊山町)が納入時期を当初予定の2017年4~6月から1年以上延期し、18年下期(7~12月)以降にする方向で検討していることが17日分かった。初号機の納入先の全日本空輸を含めた顧客の航空会社の機材調達などに影響を与える可能性がある。

 
関係者によると、三菱側が全日空側に対し、時間をかけて機体の安全性などを高めたいとして、納入先送りの意向を非公式に伝えた模様だ。

 
全日空は納入後、早急に国内線で運航させる計画を立てていた。同社は25機購入する契約を結んでいるが、うち10機はキャンセルが可能だ。MRJの納入が遅れても「他の機体を使って調整できるので、運航計画に深刻な影響は出ない」(全日空関係者)というが、遅れが長引けば、一部の機体の購入取りやめにつながりかねない。

 
三菱航空機は、20年にMRJの事業を単年度黒字化する目標を掲げていた。1年以上の納入延期となれば売り上げの計上も遅れるため、事業戦略全体の見直しも迫られそうだ。また、ライバルのブラジル・エンブラエル社が18年以降に新型機を投入する予定で、競争の優位が脅かされる恐れもある。

 
具体的な先送りの時期や背景については、来週までに正式に発表する見通しだ。


1年以上も遅れると言うのはあまりのことで溜息も出ないなあ。初飛行の直前に納期は死守すると言っていたが、どうしたことだろうか。この遅れは極めて重大だろう。場合によってはキャンセルなども出るかもしれない。そうなると今後の販売に大きな影響が出るだろう。三菱重工の株価も大きく下げている。


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