政府は30日、オーストラリア海軍の次期潜水艦選定を巡って、海上自衛隊の「そうりゅう」型潜水艦を基にした建造計画案を豪州政府に提出した。豪州国内での製造を可能にするため現地に訓練施設を設け、最長7年程度かけて技術者を養成する案を示したとみられる。焦点となっている豪州の雇用確保に最大限配慮し、受注にこぎつけたい考えだ。
建造計画には日独仏3カ国が名乗りを上げている。日本は計画案で、すべて豪州で建造▽すべて受注国で建造▽受注国と豪州で建造--の3案を示した。
技術者養成では、造船業の拠点、アデレードに訓練施設を設置し、地元労働者に溶接などの訓練を行うほか、日本に招いて神戸市内の造船施設でも訓練する。設計や整備に関する専門組織を日本国内に設け、豪州側の要望に迅速に応じる。
政府は11月、アデレードなどでの現地説明会でこうした案を明らかにした。今回の計画案もこれに沿った内容になっている模様だ。
豪州は次期潜水艦を8~12隻導入する予定。日本は三菱重工と川崎重工の協力を得て官民共同で取り組んでいる。
受注すれば企業としても政治的にもメリットはあるだろう。でも、戦前の技術を受け継ぎ、戦後、「おやしお」から営々と積み重ねてきた日本の潜水艦技術、そう易々と他国に提供してもいいものだろうか。一般的に輸出する兵器はモンキーモデルとか言って自国のものよりもレベルを落としたものを輸出するようだが、どうなんだろう。日本はバカ正直だし、兵器の取引に慣れていないので最新技術を開示するのではないだろうか。
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