安倍晋三政権の打倒を訴える共産党は、大阪ダブル選で自民党推薦候補を自主支援した。「大阪維新の会がやってきた住民自治と民主主義の破壊は他の県に見られない特別なもの」(志位和夫委員長)という理由だったが、“ご都合主義”との批判も出かねない。

 
共産党は党機関紙「赤旗」や党大阪府委員会のホームページに加え、独自のビラも作成して積極的に自民党候補を応援した。自民党候補の街頭演説では「さよなら維新」のプラカードを掲げた共産党系とみられる支持者が熱心に声を上げる一方、「アベ政治を許さない」のステッカーを貼った聴衆が拍手を送る場面もあった。

 
志位氏は自民党候補を支援することについて「大阪維新を倒すとの大義で一致する政党が協力することに矛盾はない」と強調した。ただ、大阪維新の「敵」同士が手を組むという奇妙な選挙戦となり、逆に大阪維新から「自共共闘」を「暗黒軍団」(橋下徹大阪市長)と批判されることにつながった。実際、この共闘を敬遠する一定の有権者が大阪維新側に流れたとみられる。

 
一方、府連が自民党候補を自主支援した民主党は選挙戦で党幹部を現地入りさせず、静観を決め込んだ。5月の「大阪都構想」の住民投票では、辻元清美政調会長代理ら地元選出の国会議員が「反大阪維新」を訴えて街頭に立ったが、今回はそれも見送った。

 
国政で対立する自民党と表だって連携することを敬遠した形で、民主党幹部は「派手に自民党と活動をともにするわけにはいかなかった」と話す。

 
ただ、政権を転落してから低迷が続き、最近は党内で解党か否かの路線問題が再燃している。

 
注目の大阪ダブル選で存在感を発揮できなかったことで、来年夏の参院選に不安を残すことにもなりかねない。

 
大阪維新側と分裂状態になった維新の党の今井雅人幹事長は22日夜、ダブル選挙の結果を受けて「都構想はわれわれも賛成しているので、実現に向けて頑張ってほしい」とのコメントを出した。


自民はこれと言った具体的な政策を打ち出せなかったことが敗因だろう。大阪都構想、いいんじゃないか。東京の一極集中を緩和するためにも。官邸はおおさか維新とは連携したいという希望を持っているのでさほどこの敗戦を重大とは受け止めていないだろう。地方がやったこと、その程度じゃないだろうか。大阪と言う街も面白い街だ。都構想の住民投票で維新が勝つのではと思っていたが、さすがの大阪人もあまりの変化にちょっとビビったのかもしれない。次回は都構想が実現するのか、それもなかなか興味深い。大阪は江戸幕府ではない、太閤様の街と言う自負があるのかも、・・。


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