16日の日経平均株価は、売りが先行して値を下げ、後半ややもみ合いとなったが、買いが続かず、前週末比203円22銭安の1万9393円69銭と大幅続落。東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割を超えた。新規の手掛かり材料に乏しく、仏同時テロを受けた欧米市場の動向を見極めたいとの空気もあり、引けにかけて様子見気分が強まった。東証1部の出来高は17億8750万株、売買代金は2兆357億円。騰落銘柄数は値上がり417銘柄、値下がり1380銘柄、変わらず116銘柄。市場は、下がったら買いが入り、日足陽線が続いている。仏同時テロをいったん織り込み、7-9月期実質GDP(国内総生産)の悪化が補正予算増額や追加金融緩和への期待につながった面がある。とりあえず欧米株の反応待ちだが、テクニカル的な過熱感が残り、日柄調整の可能性があると値上がりに期待感をにじませている。


16日の東京外国為替市場のドル円相場は、リスクオフの円買い・ドル売りに朝方は軟化したものの下値は堅く、終盤にかけては買い戻しも入り、1ドル=122円台後半で推移している。午後5時現在、1ドル=122円62~64銭と前週末比05銭のドル安・円高だった。ドル円は朝方、パリ同時テロを受けたリスク回避姿勢の強まりに122円20銭付近まで下落。ただ下値を試す動きには乏しく、仲値にかけて日経平均株価が下げ幅を圧縮すると122円60銭台に上昇した。その後、午後にかけて一時上値が重く推移したものの、欧州勢参入後に対円でドルやユーロを買い戻す動きが強まり、再び122円60銭台に水準を切り上げている。ただ市場は、ユーロ全面安の影響で、ドル円は方向感が出にくかったと言う。


今日のトヨタは大きく値を下げて引けている。三菱重工はやや小幅な下落、コマツだけがほんのわずかながら値を伸ばしている。フランスのテロがどう影響するのか見たいと言うことだろうか。ISISも今回のテロではかなり追いつめられるだろう。デンマークなどの小国でさえ、「おびえて生きるよりもテロと戦う」と言うのだから欧米は結束するだろう。戦争法案がテロの可能性を増すなんて能天気な意見もあるが、日本はもうとっくにテロの標的になっている。この世の中には共存できない人間の集団がある。そうならば価値観を共有する仲間と協力して殲滅するしかない。それは自存自衛であり、やむを得ないだろう。


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