11日の日経平均株価は、先物の上げにつられてプラスに転じ、根強い買いに支えられてプラス圏を維持して、前日比20円13銭高の1万9691円39銭と小幅ながら6営業日続伸。日本時間午後2時30分に10月の中国鉱工業生産指数、小売売上高など主要経済指標が発表されたが、市場予想近辺の内容となり、直後の相場への影響は乏しかった。東証1部の出来高は21億3534万株、売買代金は2兆4447億円。騰落銘柄数は値上がり1243銘柄、値下がり557銘柄、変わらず112銘柄。市場は、相場のモメンタム(勢い)は上であり、直近の『マド』(8月20日安値2万33円-21日高値1万9737円)を意識せざるを得ない。もっとも、短期的な過熱感は否めず、いったん冷ます必要があるのではないかとちょっと警戒気味のようだ。


11日午後の東京外国為替市場のドル円相場は欧州勢から買いが入り上昇したものの、終盤にかけては調整売りが優勢となった。午後5時現在は、1ドル=122円93~94銭と前日比42銭のドル安・円高だった。始まりは、123円20銭前後で取引されたが、午前中は今週初までの上昇に対する調整売りが先行。正午前に122円70銭台に値を下げた。ただ、この水準では下値の堅さをみた実需筋からの買い戻しが入った。午後は調整売りが一巡し、株価がプラス圏に浮上したことで122円90銭前後でもみ合い、欧州勢が参加する時間に向けて買われた。その後は、ポジション調整から売り戻された。市場関係者は、米国がベテランズデーで休みのため、参加者が少ない日。海外時間も活発な売買はないだろうと言う。株以外に次の材料が見当たらず、12月のFOMCまで動意が乏しいかもしれないとちょっと消極のようだ。


今日のトヨタは小幅な下落、このところ上げ調子だったので利益確定が入ったのか。三菱重工は大きく値を上げたが、これはMRJ初飛行成功のご祝儀だろうか。コマツは大きく値を落として引けているが、これは中国景気の後退だろう。


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