2015年10月27日、環球時報によると、中国海軍の作戦力が日本の海上自衛隊を上回り、アジア最強の海軍力になりつつあると、海外メディアが報じている。海上自衛隊の観艦式がこのほど行われ、「どちらが強いのか」という話題に注目が集まっている。
米サイト「Next Big Future」は、海上自衛隊は4隻のヘリコプター搭載型護衛艦、16隻の潜水艦を含め、138隻の艦艇を保有しているが、中国海軍はミサイル駆逐艦052C型6隻と052D型5隻の計11雙のイージスシステムを搭載する駆逐艦を保有するほか、現在建造中のミサイル駆逐艦などが配備されれば、中国海軍の作戦力は海上自衛隊を上回ることになると指摘した。
米サイト「Next Big Future」は、海上自衛隊は4隻のヘリコプター搭載型護衛艦、16隻の潜水艦を含め、138隻の艦艇を保有しているが、中国海軍はミサイル駆逐艦052C型6隻と052D型5隻の計11雙のイージスシステムを搭載する駆逐艦を保有するほか、現在建造中のミサイル駆逐艦などが配備されれば、中国海軍の作戦力は海上自衛隊を上回ることになると指摘した。
また、台湾の中時電子報は中国が建国記念日に合わせた軍事パレードで最新の「東風-21D」対艦ミサイルや「東風-26」中距離弾道ミサイルを公開したのを受け、海上自衛隊は観艦式で最新の「いずも型」護衛艦を含む40隻余りの艦艇を集結させたと報じられたが、中国の軍事専門家は海上自衛隊の艦艇のうち、中国の最新駆逐艦や護衛艦に対抗できるのは24隻しかないと指摘した。
報道の多くは水上艦の数に注目しているが、中国の軍事専門家は「水上艦の数だけ見て比べることにはあまり意味がない」とし、水上艦にもさまざまな種類があり、さらに潜水艦や搭載する航空機などもあると指摘。また、トン数による比較もできないとしている。
中国海軍軍事学術研究所の張軍社(ジャン・ジュンシャー)研究員は、「中国海軍がアジア最強だとしてもおかしくはない。中国は人口や面積、経済力などで日本を大きく引き離しているからだ」と話している。
日本の4,5倍の国防費を使って装備を増強しまくっているのだから海上自衛隊を凌ぐのは当然だろう。後は練度と個艦の性能だろうが、この辺りはまだ日本の方が上だろう。中国にとって有利なのは資金も人も豊富と言うことだが、逆に国土が広大なので部隊を広範囲にばらまかないといけない。
戦ったらどっちが強いかなんという比較は全く意味を持たない。局地的な紛争なら海上自衛隊は一度や二度程度は中国海軍を跳ね返すだろうが、何度も反復して来られると後詰のない海自は不利になる。太平洋戦争前にも、「広大な国土を有する国はそれだけで強大な軍事力を有しているのと同じことだ」と言う対米戦必敗論もあった。また、やるとなれば局地ではなく総力戦を想定して考えないと意味がないという。
中国は南シナ海ではフィリピンやベトナムを相手にやりたい放題好き勝手やっていたが、それなりの軍事力を有している日本が実効支配する尖閣諸島ではかなり自重している。また、人工島の中国が主張する領海に進入して来た米艦には距離を取って警告する程度で手も足も出せなかった。国際社会で自国の存立を確かなものにするにはやはり力がないと出来ない。
日本の場合、何も中国に勝る武力を蓄える必要はない。しかし、「手を出してきたらそっちも痛い目を見るぞ」と言う程度の武力は保持していないと困るだろう。安保法制、集団的自衛権もかなりグレーな部分はあるが、「平和だ、話し合いだ」と言って片が着くことと着かないことがある。理想は理想、現実は現実として分けて考える程度の知恵は必要だろう。
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