30日の日経平均株価は、金融緩和見送りで一旦は売られたが、その後先物に買いが入り、値を戻して前日比147円39銭高の1万9083円10銭と3日続伸。終値での1万9000円台は8月28日(1万9136円32銭)以来2カ月ぶりの水準となる。東証1部の出来高は26億6855万株、売買代金は3兆1519億円。騰落銘柄数は値上がり1057銘柄、値下がり724銘柄、変わらず125銘柄。市場は、緩和見送りで売り仕掛け的な動きが出たとみられるが、それもすぐに収束し、補正予算のニュースで切り返しを後押しした格好だ。75日線タッチに続き、200日線をクリアできるかが注目されるが、売り込みにくい状況でもあり、来週は勢いが出るかもしれないと期待感をにじませる。


30日の東京外国為替市場のドル円相場は、終盤に黒田日銀総裁の会見を受けたドル売りが出て、120円台後半に水準を切り下げた。午後5時現在は、1ドル=120円74~75銭と前日比03銭のドル安・円高だった。始まりから、121円前後で動意が薄かったドル円は、日銀が金融政策の現状維持を決めた直後に一時120円30銭台に急落したが、その後、補正予算をめぐる一部報道を好感した日経平均株価の上昇を受け、121円半ばまで買い戻される場面もあった。ただ、その後は利益確定売りなどに徐々に上値が重くなり、午後3時半から会見した黒田総裁が物価の改善基調は変わっていないと強調したことで、追加緩和は11月もないだろうとの観測が広がりドルが売られたため、120円60銭台まで水準を切り下げる展開となった。市場関係者は、黒田総裁が『委員からは追加緩和の提案がなかった』と話したことから、市場が考えるほど日銀は追加緩和に前向きでないことが明らかになったと言う。


今日のトヨタは小幅な上げで引けている。ドル安で値が鈍ったのだろうか。三菱重工はやや大きく値を下げた。このところ上げ調子だったので利益確定だろうか。コマツは小幅な下げで終わっている。


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