今日は四輪と二輪の卒業検定があった。四輪は路上がメインだし、コース内もよたよたと走っているだけで面白くないが、バイクの検定はハラハラドキドキの連続で見ている方も緊張する。大型二輪1人を含め、4人が受験したが、女性の受験生はS字の入り口で転倒してそのままコースアウトしてしまった。よほどショックだったんだろう。
検定前にちょっと話をしたが、自分では自信があったようだが、かなり緊張している様子だった。スタートするのを見ていて、「これはちょっと危ないかな」と思った。低速でバイクの挙動が不安定で緊張しているのか、失敗しないようにしているのか、速度が出ていなかった。
「低速を制する者はバイクを制する」と言うが、バイクの乗り方でもっとも難しいのが低速バランスだろう。速度を出せばバイクは安定して倒れることはないが、低速になるとすぐに挙動が不安定になる。しかし、パワーがかかっていればバイクは倒れることはない。
一番よろしくないのは怖がってパワーを絞ってしまうことでパワーがなくなればバイクは転倒する。パワーをかけたままバイクの速度を落すには半クラッチを使うか、後輪ブレーキで速度を調整しながら走るのがいい。実際に路上に出ると渋滞などでいやというほどこの低速バランスをせざるを得なくなる。最近はスラロームは上手くできなくなったが、一本橋は余裕だ。
低速バランスは路上でいやと言うほどやったが、スラロームは路上ではやる機会がないし、そんなことしていると四輪とトラブルになりかねない。今日の女性も怖がらずにバイクにパワーをかけたままそれをどう制御するのか、それを体得しておけばS字で転倒することはなかったと思う。「外側から大きく回りこんで入れ」と言ったんだけどねえ。
教習所仕様のCB400は低速トルクが厚いので少しくらい後輪ブレーキを踏んでいてもエンストすることはなく走って行くと言う。パワーがかかっていればバイクは倒れることはない。これは自分でも身を持って体験している。やはりバイクで一番難しいのは低速を制することだろう。
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