お化けや魔女に仮装するハロウィーンの熱気が高まっている。数万人規模のパレードが予定され、警察が混乱防止に力を入れる。「仮装出勤」を勧める会社や「仮装登校」を認める学校も出てきた。市場規模が近くバレンタインを上回るとの見方もあり、ハロウィーン商戦は過熱ぎみだ。


■「人手、年末年始に匹敵」

週末の24日、東京・渋谷。スクランブル交差点には仮装した若者の姿がみられ、ハチ公像もドレスアップされた。複合施設「渋谷ヒカリエ」では仮装コンテストが開かれた。蝶(ちょう)を模した衣装で優勝した米国出身のネルソン・フランチェスカさん(29)は「米国では主に子ども向けのイベント。日本のハロウィーンは大人も楽しめる」と笑顔を見せた。

 
地元の事業者などが実行委員会をつくり、企画している。東急電鉄の小島惇さんは「この時期の渋谷は、年末年始に匹敵する人出」と話す。

 
25日も催しが相次ぐ。JR川崎駅周辺の仮装パレードは、参加枠2500人が5日間で埋まった。担当者は「商店街の一イベントが年々大規模になる」といい、19回目の今年、10万人以上の来場を見込む。東京・六本木でも商店街振興組合主催のパレードに13万人が集まる見通しだ。

 
ハロウィーン本番の31日、渋谷ではクラブやライブハウス20カ所を貸し切りにするイベントがある。池袋では動画投稿サイトと連動し、昨年は約5万人が来た「コスプレフェス」が開かれる。札幌市では初開催の「大通ハロウィンカーニバル」、新潟市でも「にいつハロウィン仮装まつり」が予定される。

 
今年は土曜日で人出が予想され、警察や行政は対策に追われる。渋谷では昨年、人混みのなかで女性を触ったり警察官の顔を殴ったりしたとして2人が逮捕された。警視庁幹部は「今年は昨年の数倍の警備態勢で臨む。大事故につながってからでは遅い」と話す。

 
ゴミが増え、着替えで施設のトイレが占拠されることも懸念されている。渋谷区は31日、臨時のゴミ集積所を駅周辺に設け、着替えやメイクのスペースを公園に設ける。東京都はハロウィーン仕様のカボチャのごみ袋30万枚をイベント会場などで無料配布している。


ハロウィンというのは元々はスコットランドやアイルランドに定住していたケルト人が豊作を祝い魔を払うために行なっていたお祭り(宗教的行事)でスコットランドやアイルランドの人が米国に移住して米国で広まったらしい。日本で言えば秋の氏神様の祭礼と言ったところだろう。ハロウィンではカボチャでランタンを作るが、カボチャは暖かい地方でしか育たないので元々スコットランドやアイルランドではカブを使っていたと言う。このお祭りはキリスト教とは一切関係がなく宗派によっては邪教の祭りと言って否定しているところもあると言う。


つい最近まで日本ではほとんど知られていなかったが、ディズニーランドで始めて、菓子業界などが力を入れてバックアップしたことからコスプレブームなどと相まって最近爆発的に広まったようだ。例によって外国産のお祭りは日本ではコマーシャリズムがバックアップしているようだ。ずい分前に知人の米国人に誘われてハロウィンを見に行ったことがあるが、当時は日本では全く知られていなかった。爆発的に普及したのは仮装して非日常を楽しめると言うところもあるのかもしれない。


そう言えば先日電車で同席した女子高生が、よく見たら中年の男性だったのにはちょっと驚いた。かつらを被って赤い縁のメガネをかけてセーラー服を着て高校生がよく履く革靴(ハ●タ製)を履いていて最初は、「ずい分古典的な女子高生だな」と思ったが、良く見ると中年男性だった。仮装や女装趣味は全くないので、「何だかなあ」と思ったが、まあ、他人に迷惑をかけているわけではないので、それも趣味と言えば趣味だろう。ハロウィンも参加しない者に負担をかけないように節度を持って楽しめばいいと思う。


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