中国人民銀行(中央銀行)は24日、追加利下げとともに、預金準備率引き下げを実施した。
 

二つの金融緩和策を同時に行う異例の措置は、昨秋以降の緩和局面では2回連続。減速する中国経済は出口が全く見えず、強力な緩和策を相次いで打ち出さざるを得ない綱渡りの状況が続いている。
 

預金準備率は、金融機関が人民銀に預けなくてはならない預金の比率。引き下げられると金融機関の融資余力が高まり、中国では利下げと並ぶ代表的な緩和策だ。しかし、通常は同時に行うことはない。前回8月に続くダブル緩和は、当局の危機感を際立たせている。
 

「切羽詰まった対応」(金融業界筋)を迫られる背景には、資金の国外流出がある。景気は一向に上向かず、見切りをつけた海外の投機筋が資金を引き揚げている。市場では人民元の下げ圧力が強まり、人民銀は下落を食い止めるため、元買い・ドル売り介入を続けている。


景気浮揚対策をいくらやってももうどうにもならないだろう。景気回復よりも切るものは切ってスリム化して成長形態を変えていかないといくら金を突っ込んでみても消えていくだけだろう。日本もそうだったが、崩壊するバブル経済を安定成長へと導くのはなかなか難しい。もっとも中国経済がクラッシュランディングして崩壊した方が世界の平和のためかもしれないが、・・。


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